ゴジラ対メガロ (1973年)
作品総合評価 |
C |
少年の出番 |
80%(主役級です) |
寸評 |
ゴジラ+ロボット VS 怪獣2匹 のタッグマッチ。 【少年映画でない理由】少年は良かったけれど内容が... |
映画情報など |
1973年、国内公開。BD/DVD発売中。 写真は川瀬裕之君。 |
前回レビューした『ゴジラ対ヘドラ』が意外に面白く、同じ川瀬裕之君が出演する本作を鑑賞しました。川瀬裕之君は成長して少年らしくなりました(まだまだ幼いですが)。しかし内容は前作に比べると大幅ダウン。後半30分はプロレスそのもの。お好きな方はどうぞ。
海底王国の手下に捕まった吾郎と弟の六郎。ここはコンテナの中。ダムの底に沈められる。ピンチ!
核実験で被害を受けた海底王国は復讐のため、メガロという怪獣を日本に上陸させた。一方、技術者の吾郎はロボットのジェットジャガーを完成させたが、海底王国の連中に奪われた。しかし弟の六郎(川瀬裕之)がジェットジャガーのコントローラーを持っており、取り戻す事に成功した。
怪獣メガロはますます暴れる。おまけに怪獣ガイガンまで投入。しかしロボットであるはずのジェットジャガーが意志を持ち、巨大化して怪獣と戦い始めた。さらにゴジラもやってきて2対2のプロレス タッグマッチ。そして、お約束通りの勝利。ジェットジャガーは元の姿に戻った。
最初、メガロというのがロボットの名前だと思っていました。何となくメガロといえば悪者ではない印象(関西弁でいえば「わるもん」ではなく「いいもん」)。でも怪獣だったとは。確かにゴジラでもガメラでも、登場する怪獣の名前は3文字程度が語呂合わせがいいのかもしれません。
初代ゴジラから、必ず社会的な問題が背景にあり、これが大人も見れる要因の一つでしたが、本作はよく判りません。核実験とか海底王国とか唐突に出てくるので、なんのことやら。それでもロボット技術者の吾郎と六郎の兄弟が頑張っているので何とか見れました。
今ではロボットや人工知能が著しく発展。もし第3次世界大戦が起きたら、人間兵士ではなく、AIロボットの戦争になるなんてSF映画が実現しそうな状況とも聞きます。もちろん、そんな事態にならない事を心から願っています。
さて川瀬裕之君が演じる六郎。まだ子どもだけれと兄の影響を受けてモノづくり大好き少年。映画の筋にはそれほど絡まないのですが、彼の存在が本当に印象的でした。残念ながら本作以降は子役を卒業したようです。12歳くらいに成長した少年俳優の姿を見たかった。
完成したロボットを見上げる六郎少年。
(兄が開発した。ジェットジャガーと命名)
六郎だってメカが大好き。ポケットバイクを自作。
(もちろん公道を走っていけませんよ)
コンテナがダムの底へ。必死でロープを解く。
(仮面ライダーなら、ここで助けに来てくれるのがお約束)
寸前で助かった。気を失った六郎少年。
(この時、ロボットは意志をも持って怪獣と戦い出した)
怪獣たちとの戦いを見つめる六郎たち。
(ロボットとゴジラのペアの快勝だった。)
戦いが終わると元のサイズに戻ったロボット。
(これはヒーローものですなぁ...)
※後記
本作ブルーレイの特典映像に川瀬裕之君の『あの日、僕が見上げたゴジラ』が収録されています。それを見たくて、高いのにDVDではなくブルーレイの中古を買いました。でも前にも書きましたが、オッサンになってしまった姿は...