カミカゼハナビ (2008年)
作品総合評価 |
B |
少年の出番 |
約半分(主人公の息子で準主役) |
寸評 |
科学やAIが進んでも人間による特攻?とは... 【少年映画でない理由】もう少し印象に残れば... |
映画情報など |
2008年吉本系列の劇場で公開。DVD等の発売なし。 写真は阿久津賀紀君。 |
吉本興業の映画プロジェクトであるYOSHIMOTO DIRECTOR'S 100の1作品。BSよしもと(265ch)で鑑賞しました。吉本らしいダメ父と家族の話のようですが、なかなか大きなテーマを扱っています。
父の部屋にやってきたタイヨウ。父の部屋は散らかり放題。それでも笑顔をみせる。
小学生のタイヨウ(阿久津賀紀)の両親は離婚して母と暮らしている。時々は父の家に行くが、父は借金まみれでまともな生活をしていない。それでもタイヨウは父が好きだった。その頃、昼間でも花火が見えた。これは宇宙空間で小惑星が衝突しているとの発表だった。
実はこの花火。エイリアンの襲来に対して地球防衛軍の特攻攻撃だった。その特攻要員に父が指名された。拒否権はある。回答期限は1週間。一方、タイヨウに重大な心臓病が発覚。その治療費はとても支払えない金額。父はタイヨウの治療をお願いする代わりに特攻隊員を受諾した。
かなり無茶なストーリーなんですが、吉本製作という事で。AIなどを搭載したミサイルはエイリアンによって簡単に察知されて命中しません。ところが人間の頭脳で操縦するミサイルは、なぜかパターンが読めないので命中するとの事です(ホンマカイナ)。
政府は特攻要員をまるで裁判員制度のように無作為?抽出して選びます。ただ前の戦争のような(実質的には)命令と違って拒否できるとの事です。拒否した場合、通告があってから1週間の記憶が消去されます。(これも凄い技術ですねぇ...)
父はこれを聞いた時「そんなもん拒否や!キョヒ!」とその場で係官に叫びますが、回答は1週間後にしか受理しないとの事。この1週間というのがキモ。まさか息子の心臓病もお膳立てだったとは思いませんけれど。
これを書いている2023年現在。AIの浸透は恐ろしいくらい。あまりいい方向には進まず、フェイク映像やなりすましなど、悪用の心配ばかりが溢れています。エイリアンの攻撃には通用せず、人間を特攻に追い込むなんて。
父子のスキンシップといえばコレやないか。
くすぐり攻撃!助けてぇ!
その時、真っ昼間なのに花火が見えた。
ターマヤー! こう言うんやで。息子「なんで?」
父と出かけた時。踏切の前でいきなり、
タイヨウはしゃがんでしまった。動悸がしたのか...
タイヨウは入院した。心臓病は重いらしい。
日本では治療できず、アメリカへ行くしかない。
父がタイヨウの病室に来た。最後のお別れ。俺がお前に出来ることは...
少し回復したタイヨウ。病室で母といる時、花火が見えた。ターマヤー! あれが父の命だとは...
※後記
本サイトでもいくつか取り上げましたYOSHIMOTO DIRECTOR'S 100の作品。BSよしもとで放送されている他、Amazon Prime でも視聴できるそうです。