アニバーサリー (2016年)
作品総合評価 |
B- |
少年の出番 |
20分ほど(第1話の主役) |
寸評(第1話のみ) |
少年が会いたかったのは...感動が少ない 【少年映画でない理由】感情移入しにくい |
映画情報など |
2016年公開。BD/DVD発売中。 写真は鈴木福君。 |
20分程度の短編5作品からなるオムニバス映画。監督はそれぞれ異なりますが、最後は(やや強引に)1つにまとまっていく感じです。私はWOWOWで鑑賞。1話目のハッピーバースデーは鈴木福君が主役の一人ですので、ここでは1話目にフォーカスしてレビューします。
万引き男は、少年に強引に運転席に乗せられた。沼津まで運転していってよ。
『ハッピーバースデー』
母とスーパーに買物に来た小学生ダイキ(鈴木福)。1人車に戻っていたが、万引き犯として追われていたチンピラ(若葉竜也)を車に招き入れた。そしてチンピラに静岡県の沼津へ行くように頼む(命令する)。沼津なんか行きたくなかったが、ダイキの強引な作戦で逃げられない。
途中で若い女性(玉井詩織)も巻き込んでドタバタの末に沼津へ。そこにはダイキの大切な恋人がいた。幼稚園の時の先生で、迎えに行くと約束?していたのだが・・・先生は結婚して妊娠。ダイキの恋はTHE END。チンピラは慰めるが、追いかけてきた警察に誘拐犯として逮捕された。
生意気な小学生がチンピラを振り回すドタバタコメディ。小学生を演じたのは、売れっ子になった鈴木福君。もう貫禄さえ感じるほどの安定した演技。安定しすぎて子供らしさが無くなってしまって嫌味すら感じるくらい。
少年がどうしても会いたい人がいる。それは母親だったり、初恋の女の子だったり。しかし苦労して会いに行った母親や女の子の世界に自分の居場所は無いとの現実を目の当たりする。その切なさに感動する訳です。例えば『哀しい気分でジョーク』だったり『菊次郎の夏』だったり。
本作も同じような内容ですが、どうも薄っぺらくていけません。まあ20分ほどですから仕方ありませんけれど。
目玉商品のチョコレート。最後に残った1個をゲット。
チンピラ男と競り合って。
無銭飲食した女性も少年にハント?されて。
チンピラ男はこの女性を一目惚れ。これも少年の作戦...
チンピラ男は、地元のチンピラ連中と喧嘩に。
あっけなく負け。女性にもフラれて。
念願の彼女の家に。彼女は結婚してお腹には赤ちゃん。
幼稚園の先生を好きなのはいいが、愛人呼ばわりとは。
傷心の少年を慰めるチンピラ男。菊次郎みたい...
しかしこの後、チンピラ男は誘拐容疑で逮捕。
1年後。ある結婚パーティに出席した少年。
会場の従業員はあのチンピラ男だった。笑顔で再会。
(5作品の出演者がここで一堂に会する)
※後記
残りは『生日快樂十分幸福』『記念日が行方不明』『五十年目のシンデレラ』『#地上300mのタダオ』の4話。ご興味のある方は是非DVDででも。