Winny (2023年)

作品総合評価
少年の出番 1分30秒(ほんの僅かですが...)
寸評 弁護士たちの奮闘に拍手。もう少し少年時代があれば。
【少年映画でない理由】出番過少。
映画情報など 2023年公開。DVD発売中(BDは無し)。
写真は川口和空君。


世間を騒がせたソフト開発者の裁判を描いた作品。内容はともかく少年俳優の川口和空君が出演と聞いて楽しみにしていました。WOWOWで鑑賞。あまりに出番が少なくて残念でしたが、それでも印象に残りました。

少年は星空が大好きだった。宇宙への憧れる気持ちは純粋だった。
(半ズボンの後ろ姿が絵になりますなぁ...)

東京大学の鈴木助手(東出昌大)が開発したファイル交換ソフトWinnyを悪用し、著作権侵害や児童ポルノ流出などの事件が頻発。鈴木助手は逮捕された。しかしソフト開発者の逮捕は不当であると弁護団が結成され、7年に及ぶ裁判の末に最高裁で無罪が確定。

無罪を勝ち取った鈴木助手。しかし東大は解雇。また若くして病没。鈴木助手の原点は少年(川口和空)の頃の宇宙への憧れと、当時販売されたばかりのパソコンでのプログラミング。夢を追い続けた少年。


ファイル交換ソフトの存在は、私も知っていました。しかし自宅で使っていたのはアップル社のMacだけ。もちろん仕事ではWindow(Unixマシンもありましたけど)。Macでもファイル交換ソフトはあったようですが、全く知りませんでした。

Winny開発者の逮捕も話題になりました。マスコミや世間の反応は逮捕は当然といった雰囲気だったように思います。果物ナイフで殺人事件があると、果物ナイフを作った人も犯人なのか?そんな言論もありましたが、世間に流され易い私は、何をヘリクツばかり言って...なんて思っていました。

事件の経緯については映画をご覧になって下さい。
鈴木助手の少年時代を演じた川口和空君。たった1分半ですが、夢を追い続けるチャーミングな笑顔が印象に残りました。書店でパソコン雑誌を立読みしてプログラムを暗記。そのまま電気店へ走り、店頭のパソコンに入力。満面の笑顔に書店や電気店の店主も文句は言えません。

また昭和少年の服装も忠実に再現していたのがgood。川口君も数多くの映画やドラマに出演しましたが、出番は短いものばかり。もう少し活躍して欲しい少年俳優でした。主役級といえば『機械仕掛けの君』くらいでしょうか。でもこれから青年俳優として頑張ってください。

書店でマイコンと宇宙の雑誌を立読み。好きなプログラムが載っているとそれを暗記する。
少年は「おじさん有り難う」と言って立ち去る。書店には迷惑な客かも。でも憎めない。


書店を出たら、走って電気店へ。暗記したプログラムを忘れないうちに。
一流?子役になる関門は昭和の半ズボンですよ。(ウソです。スミマセン)


店頭のパソコンにプログラムを打ち込む。パソコンはNECのPC8001。
(私も欲しかったけれど手に届かず。後年、就職して給料で買ったのは、PC880lmkU)


プログラムを実行。店主のおじさんがそれを見て感心。少年はどの店でも好かれている様子。
おじさんは「プログラムは消さずに残しておいてくれ」 当時は何に残したのでしょう。カセットテープかな。

※後記
本作ではメインのWinny裁判と並行して、吉岡秀隆さんが演じる愛媛県警の不正事件も描かれています。少し問題がややこしくなった感もありますので、これを削って少年時代を10分くらいにしてくれれば...なんて勝手なコメントで申し訳ございません。





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