ハレンチ・ファミリー 寝ワザで一発 (2002年)
作品総合評価 |
ポルノ映画なのにストーリーで魅せるとは。 |
少年の出番 |
ポルノ映画なのに準主役クラスとは。 |
寸評 |
ポルノ映画なのに...ちょっと拾い物。 【少年映画でない理由】あくまでポルノ映画。 |
映画情報など |
2002年公開。DVD等なし。日本映画専門chで放送。 写真は今野順貴君。 |
正真正銘のポルノ映画です。成人映画(R18)として上映された作品ですが、2024年になって日本映画専門チャンネルでR15にダウン?グレードして放送。過激なSEX描写をボカシたりカットしたのでしょうか。ただこんな作品にも少年俳優が重要な役で出演しているとは驚きました。
アキラを肩車する父。(この続きは下の方の画像で)
小学生のアキラ(今野順貴)の父(佐野和宏)が経営する塾は火の車。ある会社に盗みに入ったところを警備員のブーヤン(絹田良美)に見つかり背負投げ。なんと息子アキラも一緒にいて父を助けようと。ブーヤンは2人を見逃してやった。恩義に感じた父は、ブーヤンの女友達ミキが水泳コーチに一目惚れと聞いて一肌脱ぐことに。
一方ブーヤンはまだ処女。柔道教室の先輩に憧れていると聞いた父はまた一肌脱ぐ。つまりSEX願望を成就させようとしたが、あれこれドタバタがあって友達ミキと柔道男がゴールイン。やっぱりブーヤンは蚊帳の外。結婚式には出なかったが、母と離婚した父とアキラと3人で新たなスタート。
まず主人公の一人ブーヤン。これは勿論あだ名。柔道をやっていて警備員の仕事。男運はゼロ。泥棒の父を助けたのは息子アキラを見て、この子を犯罪者の息子にしたくないと思ったから。そんな優しい女性。彼女の養父母はブラジル系。辛いこと、楽しいことがあるとサンバで踊り狂う毎日。(近所迷惑かも)
アキラの父。冴えない中年男。フランチャイズで経営する塾の生徒はアキラだけ。契約解除と違約金を請求され、父はフランチャイズ元の会社に泥棒へ。そんな態度を不審に思ったアキラがついてくるとは。父のピンチにサッカーボールを投げて目を逸らし、その隙に父が反撃。しかしブーヤンには敵いません。
そしてアキラ。母親は毎日のように不倫。これも父に甲斐性が無いからでしょう。でもアキラは父の方が好きな様子。またモテないブーヤンにも親しみを感じて。ブーヤンの家に行きサンバを聞いて癒される少年。こんな子ちょっといないかもしれません。
演じた今野順貴君。泥棒先の暗がりの中で登場した時は女の子かと思いました。なかなかの美少年です。でもこの作品に出演して「僕、ポルノ映画に出たんだよ」なんて友達に言えたのでしょうか。まあR18ですので、まず本人も見ることは出来ないのでしょうけれど。でもこうやって映画として残って、BSで放送までされて、少年時代の輝きをしっかり残せた事は本当に大きな宝物だと思います。
父の後を追って泥棒に入った息子アキラ。
警備員ブーヤンに見つかった。険しい表情。
塾が破産した事をアキラに告げる父。
僕は犯罪者の息子になりたくない...
ブーヤンと呼ばれてるの。思わず笑うアキラと父。
ブーヤンのお見舞いに行った病院の屋上で。
学校から帰ったアキラがドアを開けると...
母は知らない男と不倫。またか...そのまま家を出る。
ブーヤンの家へ泊まったアキラ。陽気な養父母たちがいて和んだ。
(ポルノ映画なので、まさかアキラも... それは絶対にありませんよ)
ブーヤンの友達の結婚式の後。木の枝にかかったバドミントンの羽根を取ろうと、
父がアキラを肩車したが、なんとブーヤンが父とアキラをまとめて肩車。
ラストは3人で歩いて行く。モテない男女とその息子。幸せになれるでしょうか。
※後記
BS放送の日本映画専門チャンネル。今やネット配信に押されて押されて契約者数も厳しいとの話も聞きます。これはWOWOWなどBSやCS放送も同じ。そのせいなのかポルノ映画ばかりが増えてきている気がします。あとは2時間ドラマなどの再放送。「専門チャンネルの名にかけて」なんて言っていますが、何の専門チャンネルなのと聞きたいくらい。まずあの低レベルのCMを長時間見るのも苦痛。このままでは早晩BSやCSは終了してしまいそうで。