言霊の幸わう夏 (2024年)

作品総合評価 福山雅治ファンには堪らない作品。
少年の出番 映画冒頭と終りの1分あまり。
寸評 ほんの僅かとはいえ少年の目線が印象に残る。
【少年映画でない理由】福山雅治さんのライブ。
映画情報など 2024年公開。Amazon Primeで配信。
写真は柊木陽太君。


『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』
これが映画の正式タイトルです。これは長いので本稿では真ん中の「言霊の幸わう夏」だけで表記させて頂きます。基本的に福山雅治さんのライブ・フィルムですが、冒頭と最後に少年を登場させて、ストーリー性というか余韻を感じることが出来ます。

広い日本武道館は満席。少年はたった一人で席につく。

2023年夏に日本武道館で開催された福山雅治のライブコンサート。その会場に少年(柊木陽太)が入っていく。大勢の観衆の中でライブが始まる。そして終り、少年は去っていく。その表情にはどこかふっきれたような、成長したようなものが感じられる。


もうあまり書く事はありません。福山雅治さんの渾身の心を込めたライブと、その臨場感を再現した映像。再現というよりも実際のライブ以上の臨場感(場面によっては拍手や歓声などを盛って?いたり)

会場である日本武道館に少年入っていきます。その後ろ姿が中心なので顔の表情はあまり判りません。そして指定席に着席。少年がたった一人でいても違和感は感じません。もちろん私は福山雅治さんのコンサートには行った事はありませんので、客層やノリがどんなものかは判りません。

「少年」から始まって「家族になろうよ」まで20曲。私の知っている曲は3曲くらい。コンサートが終り会場を出てくる少年。今度はカメラが正面から。少年を演じた柊木陽太君の表情。なんとも言えない個性的な表情だけで、ストーリーを感じてしまうのです。ほんの短いショットなのに。

福山雅治さんは、同じ2023年のTBS日曜劇場『ラストマン 全盲の捜査官』の主役。その少年時代を演じたのが柊木陽太君でした。やはり出番は少なかったのですが、福山さんは気に入ったようで、本作への出演につながったような事をネットでみました。

セットリストのトップは少年、ラストは家族になろうよ。なんとなく少年の思いを感じます。家族になろうよは結婚式ソング?ですが、このMVでは幼い頃の二宮慶多君が印象に残っています。二宮君とは映画『そして父になる』でも父子役で共演。また『真夏の方程式』など少年俳優と絡む映画もあります。

また映画やドラマで少年俳優との共演をみたいものです。


日本武道館の入り口の階段を登ってく。
少年の表情は暗い。悩みをかかえているのか...
おそるおそるドアを開けた。
期待に胸を膨らませているようには見えない。



ライブが終って階段を降りていく。
行く時と違って笑顔も見える。
満面の笑顔で空を見上げる。
(本当にいい笑顔ですなぁ...)



その時、少年の顔に夕陽がさしかかる。
フレアの中で、清々しい表情。
何かふっきれたのか。決意に満ちた表情。
(この数秒間の彼の表情の変化は見ものですよ)





※後記
タイトルの中にある「幸わう」はさきわうと読みます。幸せにめぐりあう。そんな意味とのこと。言霊のおかげで幸せになる。メロディーなど曲はもちろん大切ですが、歌詞に心をこめる。これが大切なのかもしれません。もちろん当たり前のことですが、どうしても作曲家に比べると作詞家は地味なイメージを持ってしまいます。私だけかもしれませんけれど。





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