オトシモノ (2006年)

作品総合評価 Jホラーとしてはまあまあ。
少年の出番 映画冒頭の犠牲者。でも雑な扱いで...
寸評 俳優さんを気にしなければ、脚本は面白い。
【少年映画でない理由】出番過少。
映画情報など 2006年公開。DVD発売中。有料配信あり。
写真はタカシ役の少年(佐藤和也君?)


Jホラーの全盛期。主演は当時大人気だった沢尻エリカさん。ただ本作の1年後に別映画の舞台挨拶の言動でバッシングを受けてしまいました。そのせいか本作は騒動前の作品にもかかわらず、酷評も多いようです。私もそんな目で見てしまいましたので、役者さんに感情移入はできませんでした。

その電車の車両の乗客は少年だけだった。お前は死ぬと言われた少年は...

小学生のタカシ(佐藤和也?)が駅で定期券を拾い、黒服の女に「お前はもうすぐ死ぬ」と言われた。電車がトンネルに入った時、タカシは拉致されて行方不明。タカシの同級生ノリコも行方不明。ノリコの姉ナナ(沢尻エリカ)は妹を探し始める。一方、電車の運転士(小栗旬)はトンネルの中で不気味な女性を轢いた。しかし誰もいない。

行方不明のタカシが家に戻った。しかしその姿は悪霊。運転士は過去の事件を調べると、同じ女性の定期券を拾った人物が何人もいた。トンネルで死んだ身重の女性だった。ナナ、友人の女子高生、運転士はトンネルの中で悪霊の居場所を探し出すが逆襲されてピンチ。そこへ黒服の女が現れて悪霊と同士討ち。


少年は定期券を拾いますが、ちゃんと駅へ届けます。少年に何も落ち度はないのに、トンネルの中でいきなり電車のドアが開き、引き摺り出されて行方不明。もちろん家族は警察に届け、ポスターも。一度だけ幽霊の姿で帰ってましたが、その後は何のフォローはありません。。

一方同級生の女子。彼女もまた行方不明になりますが、本作主人公である姉のおかげで、悪霊の手から助かる事ができました。悪霊の巣窟には、これまで犠牲になった人間の死体が山積み。そのテッペンに妹が座っています。普通のホラー展開なら妹も死んで悪霊のはずですが、ヒロインの妹なので...

ネタバレ。時々現れる黒服の女。彼女は悪霊の娘だったのです。悪霊は八重子といい、死んだ時は身重でしたが、その時、身籠っていた子供(時系列が不明ですがこの際気にしません)。当然子供も人間ではなさそうです。ただ悪霊である母の行為を止めさせたい、そんな思いがあったのでしょう。

タカシを演じた子役さんの氏名は不詳ですが、Wikipediaの出演者リストの最後に佐藤和也君の名前がありました。佐藤和也君は当時CMなどでよく見かけたのですが、ちょっと顔が違うような気がして、ここでは確定とはせず、?をつけています。名前も明確にならないのは男子子役さんの宿命でしょうか。


駅で定期券を拾ったタカシ。
どうしよう。届けようか。
不気味な黒服の女性が声をかけてきた。
お前は死ぬよ。



電車がトンネルに入ると、いきなりドアが開き、
タカシは何者かに引き摺り出された。
そのままタカシは行方不明。
警察と家族はポスターを作ったが...



ある夜。マンションに少年の人影が。
ここはタカシと両親が住んでいた部屋。
少年は部屋のベランダを這いずり回る。
おぞましい悪霊のような姿で...(なぜか裸)




※後記
タカシ役かどうか疑問が残る佐藤和也君ですが、♪鉄腕アトム(21st century ver.)というCDを出しています。佐藤君と子供たちの合唱など、けっこう興味深いCDで、私も発売当時に購入しました。ご興味のある方は是非。





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