ミンナのウタ (2023年)
作品総合評価 |
大ヒットホラー『呪怨』への回帰。Jホラーの王道かも。 |
少年の出番 |
俊雄が復活。出番は1分にも満たないけれど。 |
寸評 |
とにかく俊雄少年が印象的。 【少年映画でない理由】出番過少。 |
映画情報など |
2023年公開。BD/DVD発売中。 写真は俊雄役の白鳥廉君。 |
NHK「みんなのうた」のような平和な世界とは真逆のホラー作品。このところ映画を連発している清水崇監督作品。内容はさておき、呪怨シリーズの白塗り少年俊雄君が別の形で登場しています。それだけで見る価値があるかどうか。GENERATIONSのファンでなくても、ホラーとしてもよく出来ていますので見て損はないと私は思います。
ホテルの廊下をGENERATIONSのメンバーが歩いていると、男の子がいた。
(映像は暗いので、下の画像を含めて画像処理により明るくしています)
音楽グループGENERATIONS(from EXILE TRIBE)の小森(本人)は、サナ(穂紫朋)という女子中学生のカセットテープを発見。30年前に送られてきたものだ。録音された曲を聞いたGENERATIONSのメンバーが次々と失踪。呪いのメロディだった。リーダーとマネージャーは探偵に依頼してサナを調べる。
サナは30年前に死亡。家へ行くと男の子(白鳥廉)がいた。中に入るとサナの母親がいたが様子がおかしい。やがてサナの悲惨な事実が判った。30年の前の悲劇が延々とリピート。マネージャーがサナを抱きしめると呪いが解けたのか、失踪したメンバーは全員戻ってきて予定通りコンサート。その最後にまたサナの呪いのメロディが...
清水崇監督はコロナ禍の2020年以降だけで犬鳴村、樹海村、ホムンクルス、牛首村、忌怪島、ミンナのウタ(本作)、あのコはだぁれ?と、7本も作っています。どの作品もアイドルや歌手などを起用してそれなりに話題作となっているのですが、呪怨のように海外でヒットしてリメイクされる程ではありません。
やはり呪怨シリーズの伽椰子や俊雄という強烈なキャラクターがいません。本作品のサナ(高谷さな)がシリーズ化されたとしても、インパクトは不足。呪いのメロディはどうでしょうか。2004年『着信アリ』の方が怖い感じがします。
ただ本作では呪怨シリーズの俊雄が復活。サナの弟ですが、サナの母親のお腹にいる時に母親と一緒に殺された(うわぁ悲惨な)設定ですので、なぜ6歳くらいになっているのか不明です。呪怨では白塗りで常にパンツ1丁でしたが、ちょっとマシになって服を着ています。ただ今時珍しい半ズボンですけれど。
まだ鑑賞していませんが、2024年『あのコはだぁれ?』にも俊雄が登場。演じるのは同じ白鳥廉君との事で、また放送か配信が始まればチェックしたいと思っています。
サナの家の前の石段に男の子が座っていた。
サナと両親は30年前に死んでいるはずだったが。
男の子は立ち上がって家の中に入っていった。
追いかけて家の中に入ったメンバーたちは...
男の子はGENERATIONSメンバーに走り寄ってくる。
子どもだと思って怖がらずに待っていたが、
メンバーに飛びついた男の子は、
高谷サナの恐ろしい悪霊に変身した。
後記
清水崇監督のホラー映画には、今思えば少年俳優が結構登場しています。どれも出番はほんの僅かですけれど。海外を視野に入れているのでしょうか。女子高生キャアキャア系は日本では受けますけれど、海外では物足りないのかもしれません。とにかく少年俳優に活躍して欲しい。