Love Will Tear Us Apart (2023年)

少年の出番 準主役の少年時代。10分ほど。
寸評 幼い恋の感情。それがなぜモンスター映画に?
【少年映画でない理由】出番過小。
映画情報など 2023年公開。DVD発売中。
写真は山口太幹(たいき)君。


Love Will Tear Us Apart。タイトルを見た時は海外の3流ホラー(失礼)かと思いました。直訳すると「愛は私たちを引き裂く」くらいでしょうか。ネットで調べると、英国で同じタイトルのロックミュージックがありました。英国では大ヒット曲。知らなかった私は田舎者。さて映画の方は、なんとなく直訳そのままの作品でした。

小学生時代のコウキとワカバ。コウキが手にしているハンカチはワカバのもの。

小学生のワカバは、イジメられている同級生のコウキ(山口太幹)を助けた。次の日。ワカバとコウキの名前がハートマークと一緒に黒板にデカデカと描かれ、机が荒らされていた。ワカバは泣いて教室を飛び出す。その日、クラスのイジメっ子二人が教室の窓から転落して死亡。事故とされたが、コウキの表情にワカバは不安を覚えた。

大人になったワカバ(久保田紗友)は都会で暮す。そこで出会った男たちと付き合うが、彼らは次々惨殺される。ワカバはコウキが犯人ではと疑うが、コウキは既に死んでいると言われ、恐怖を感じる。やがて刑事から真相を聞かされた。犯人はコウキ。死んではいない。殺された男たちは全て札付きの悪党だった...


小学生時代は10分あまり。主人公ワカバもコウキも悲惨な家庭。DVオヤジにネグレクトマザー。しかしその割には二人とも服装やランドセル、ヘアスタイルがお洒落なのです。ちょっとリアリティがありません。そう思っていたら、本作はリアリティを追求するものではなく、一種のパロディー映画のようです。

子供の頃に助けてくれたワカバを見守るコウキ。ストーカーとの差は紙一重。ワカバに言い寄るのは、結婚詐欺師やチンピラとはいえ、電動草刈機で切り刻むスプラッター。米映画『13日の日曜日』のジェイソンみたいなもの。

小学生のコウキを演じたのは山口太幹君。NHK朝ドラ「エール」の達者な演技が印象に残っています。彼の出身地である宮崎県のご当地映画『天尊降臨ヒムカイザー THE MOVIE』の主役として発表も、何かの事情で降板。これは本当に残念でした。でもまた何かの作品にきっと主演してくれると期待しています。


給食の時間。イジメっ子たちがコウキに近づく。
何をされるのか。怯えるコウキ。
頭に牛乳をかけられた。笑いながら。
ワカバがハンカチを差し出す。担任の女性教師は無能。


コウキは母子家庭。母はネグレクト、いやそれ以上。お前が生まれたせいで苦労...
食事はいつもカップ麺。(それにしては服装やヘアスタイルがお洒落?)


「コウキ君が笑ってるの初めて見た」ワカバが言った。コウキの初恋に違いない。
暴力を受けた傷を思わずシャツで隠す。この傷が殺人鬼の犯人の証拠になるとは...


イジメっ子のクソガキ2人が教室の窓から転落した。
教室から落ちたくらいで...ホラーというか漫画ですね。
(おそ松くんのイヤミを思い出して)
(おまけ)2021.12月、映画主演発表の画像から。
山口太幹君は超イケメンに。(BMの森井信好さん似)



※後記
どうでもいいお話。後記つながりで「コウキ」という人名。これは完全に男性名だと思っていたら、意外に女性も多く、近年は増えているそうです。木村拓哉さんのご令嬢の芸名もその一種。名前もジェンダーレス。これも時代の流れ。太郎、次郎、彦左衛門なんかはどう?さすがに女性は避けるでしょうか。(いや芸者さんの源氏名に「太郎」があったかも)





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