惑星ラブソング (2025年)
少年の出番 |
準主役で出番は結構あります。 |
寸評 |
広島の意味をコミカルな形で発信。しかし軽薄になり過ぎてしまった感も。【少年映画でない理由】出番はあるけれど、なぜか勿体無い。 |
映画情報など |
2025年公開。ディスク等発売は未定。 写真は西川諄君。 |
広島を悲劇の過去だけで終わらせないで、未来の平和に向けた声を上げる町に。そんな綺麗ごとに飽きた広島の若者向けに、若い感覚で作った作品だと思います。一方で現代の少年と被爆した少女の交流も描かれるとの事で、かなり期待して鑑賞したのですが。
(映画チラシより)原爆投下前の広島にやってきたユウヤ。先を行く少女はユウヤの曽祖母。
(ユウヤの姿勢がねぇ... 昔のサザエさんのエンディングのような歩き方)
モッチ(曽田陵介)は今一つ無気力な若者。恋人アヤカ(秋田汐梨)はそんなモッチを挑発するように米国留学すると宣言。2人は広島で変な外人ジョン(Chase Ziegler)に出会い、広島の街を案内することに
一方、小学生のユウヤ(西川諄)は学校で昔の話を聞き、校庭に残る3本のプラタナスに耳を傾ける。そんなユウヤもジョンと会った。明日の夜明け前に平和公園に来てくれたら、秘密を話してあげる、ジョンはそう言った。
ジョンは宇宙人だった。そして平和公園の上空に巨大なUFOが出現。モッチとアヤカたちもそれを見た。今のままでは地球の未来は無い。しかし...
まだ今の時点では映画公開中ですので、あまり多くは書きません。小学生のユウヤ。無気力な若者モッチ。二人は意外な関係だったのでした。変な外人ジョンが本当にいい味を出しています。50年くらい前のカリフォルニアファッション。そう言ってもピンと来ませんけれど。
ここだけネタバレですが、ジョンは50年前にUFOに連れ去られたミュージシャン。ジョンの同僚のサンディーという女性の宇宙人も本当にいい味を出しています。二人のファッションを見ると70年代のCMみたいですけど。
ユウヤを演じた西川諄君。なかなかの美少年です。ただ姿勢が悪い。歩く時も走る時も猫背というか。これはそういう演技指導だったら仕方ありません。きちんと背筋を伸ばして、未来に向かって走っていって欲しい。
惑星ラブソング & 子役 で検索しますと、西川君ではなく、被爆した当時の少女役の土井月菜さんの方がヒットします。印象的な少女には間違いありませんが、幻想の中で少し登場したユウヤの曽祖母の少女時代の姿。役柄ではユウヤ役の西川君の方がメインなのですが、影が薄くて気の毒でした。
最後に主役のモッチとアヤカ。二人はあまりに軽薄な感じで、地方テレビの情報バラエティならいいのですが、ダラダラと広島の繁華街を歩くだけ。宇宙人博士とか、世界の宇宙人対策?センターの長官とか、笑うに笑えない感じでした。しかしこういうのもアリだとも思います。いつまでも平和、平和と唱えるマンネリよりも。
ユウヤはサッカーの好きなごく普通の小学生。しかし学校には不思議なことがあった。
夕陽があたる学校のグランド。一人で佇むユウヤ。
その時、一人の少女が現れた。広島の町を案内してあげる。
宇宙人のジョンがやって来た。もちろん彼が宇宙人である事をユウヤは知らない。
※後記
英語の発音。これはどれだけ練習してもネイティブの方との差はなかなか埋まらない気がします。Eテレの朝の番組「0655」で少し前まで♪道の終わりにという歌が流れていました。英語で道案内をするというコンセプト。歌っている方の英語は日本人にはなかなか出せない発音ぶり。しかし後半で日本語もあるのですが、これも流暢。歌っている方は日本人?と思ったら、Campbell Jさんという外国の方。
本作では川平慈英さんが「なんちゃって長官」役で英語を話されていますが、やはりネイティブとは違う感じです。非常に流暢で上手いことは上手いのですけれど。どうでもいい話でした。