絆 きずな (1998年)

少年の出番 主人公の少年時代。数分程度。
寸評 新進バイオリニストである妹のために命を投げ出したヤクザの男。少年時代の描写は僅かだが印象に残る。
映画情報など 1998年公開。DVD発売中。Amazonで有料配信あり。
写真は少年時代役の古橋俊太君。


2026年になって初めてWOWOWで鑑賞しました。世界でも知名度のある役所広司さんと渡辺謙さん。この二人の共演が見ものです。ストーリーはやや難解で1回みただけでは頭に入りませんでした。少年時代の思い出のシーンは数分もありませんが、ここだけでもOKです。

義父(田中健さん)と哲郎(古橋俊太君)。一緒に笛の練習をする。幸せな時間だった。

三流週刊誌のジャーナリストがある晩射殺されるが、凶器の拳銃は10年前に発生し、もうすぐ迷宮入り寸前だった事件に使われたものと同じであると判明。警視庁の佐古警部が捜査に乗り出すと、捜査線上に伊勢という男の存在が浮かび上がる。犯行は伊勢とジャーナリストの愛人・千佳子が共謀したものだった。ジャーナリストは伊勢とバイオリニストの馬渕薫の過去について調べていた。実は伊勢には封印してしまった出来事があり……。(WOWOW放送内容の紹介文より引用)


上のストーリーでは内容が判りにくいかもしれません。一方、映画.comでは大変な長文でストーリーが全部記載されています。これはこれで文章を読むだけで疲れるかもしれませんが、気になられる方は参照してみてはと思います。

少年時代を少し補足します。哲郎(古橋俊太)は義父、母、妹と4人暮し。しかし優しかった義父は病死。母は家に火を放って自殺。哲郎と妹は施設へ。妹(義父と母の子)は音楽の才能があり、音大教授夫妻の養女として迎え入れられ、今やマスコミも注目するバイオリニストに成長。

大人になった哲郎はある重大な事実を知った。母が自殺した原因は前夫(哲郎の実父)だった。ヤクザになった哲郎は実父を射殺。妹に迷惑がかからないよう名前を変えて別の人間に。しかしこれを三流雑誌記者が嗅ぎつけてきた。この記者を殺したのは哲郎の子分。施設で一緒にいて哲郎を兄のように慕っていた。

とまあこんな感じでドロドロの世界です。役所広司さんの熱量ある演技は大したもの。それを追う刑事役の渡辺謙さん。まだ迫力では役所広司さんに叶いません。死ぬ前に妹のコンサートを聞いて涙する。映画「砂の器」のような感じです。ただもう少しストーリーに希望があっても良かったかな...

役所広司さんの少年時代を演じた古橋俊太君。もう少し出番が欲しかった。でも印象に残りました。


義父は船員でなかなか会えない。でも血の繋がらない息子にも愛情を注いでくれた。
(義父の子である妹は音楽の才能を受け継いだのだろうか)


義父は病死。残った母は精神を病んだのか自宅に火を放って自殺。
哲郎は妹をかかえて命からがら逃げ出した。パジャマのままで...


燃え盛る自宅を呆然と見つめる兄妹。ふたりの母は...



兄妹は別れ別れに。哲郎は施設でも笛を離さなかった。
左の子どもは施設にいて哲郎を兄のように慕った。(後年、哲郎のために雑誌記者を殺害する)


思い出すのは故郷の浜辺。妹を抱く義父。その背中を押す哲郎。そして優しい母。
(こんな幸せな時間が永遠に続いて欲しかった...)



※後記
両親が亡くなり、残された兄妹の運命は180度異なる方向へ。幼い妹は音大教授夫妻の養女に迎えられて素晴らしい世界へ飛躍。兄は施設に入れられてヤクザの世界へ。現実はこんなものです。





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