製作年・国 |
2017-2020・ドイツ |
お薦めポイント |
単なるタイムスリップではなく、壮大な時空を舞台にした家族劇。 |
映画情報など |
2017年シーズン1、2019年シーズン2、2020年シーズン3がNetflixで配信。写真はミッケル役のダーン・レナール・リーブレンツ君 |
2024年後半から私も遂にNetflixを契約しました。DVDレンタルで見たストレンジャーシングスseason1の続きが見たいのが理由。同作品のSeason4までを鑑賞したら、とっとと契約終了するつもりでした。しかし他にも魅力的なドラマ(少年俳優が登場する)があるじゃありませんか。
また海外の新作映画も最近では劇場公開ではなく配信がスタンダード?になりつつあります。結局Netflixを契約し続ける状態になってしまいました。
本作品は映画ではありませんが、とにかく難解。全3シーズン26話を1回みたくらいでは到底理解できません。まず登場人物が多過ぎて。私も26回を2周しましたが、すべて理解する事はあきらめました。出番は少ないのですが、ミッケルという少年を中心に、ほんの少しだけ紹介します。
1987年。息子ミッケルと再会した父は洞窟へ走る。洞窟には「時間の穴」があるのだが...
(1987年のドイツ少年は日本少年と同じような服装だったのですね)
群像劇であるが、高校生のヨナスが物語全体の主人公。ヨナスの父が自殺したところから始まる。
■Season1
2019年、ドイツの原子力発電所に隣接した小さな町が舞台。11歳の少年ミッケルは兄姉ら高校生と発電所に続く洞窟に入り1人だけ行方不明になった。父(刑事)も母(母)も必死で探すが見つからない。姉(マルタ)の恋人であるヨナスは不思議な人物に導かれて洞窟から過去の世界へ。そこでミッケルを見かけたのだが...
行方不明のミッケル。気がついた時には33年前の1986年にいた。ショックの余り失語症同然に。彼の担当だった看護師に引き取られて、2019年に戻る事をあきらめ、1986年の少年として生きる事になった。
刑事の父は原発を疑い、執念でミッケルを探す。ヨナスと同じように時間の穴を見つけるが1986年ではなく66年前の1953年にスリップ。そこで少年殺人犯として逮捕され終身刑に。
一方ヨナスの前には不思議な人物が次々と現れる。それは中年になったヨナス自身であったり。牧師の姿をしたノアという時の旅人がこの事象全体の黒幕なのか。2019、1986、1923年と3つの時代の中で謎は続いていく。
■Season2
ヨナスの時の放浪は続く。無限ループのようなタイムスリップはパラレル世界を形成する。その世界には別のヨナスが存在する。しかしそれらパラレル世界は必ず終末を迎える。終末を誘起するのは原発の核爆発だったり。
ミッケルは看護師の養子となり学校へ通う。ある少女と出会った。後にミッケルは少女と結婚し、生まれたのがヨナスだった。一方、1956年に終身刑になった父がミッケルの事を知り、施設を抜け出してミッケルと会う。33年間この日を待っていたんだ。あまりに年老いた父の姿に驚くミッケル。2人は抱き合うがすぐに警察に捕まった。
やがてヨナスの前に現れたのは黒幕の元締めアダムという不気味な老人。この老人は数十年後のヨナス自身だった。すなわちヨナス自身が黒幕だったのだ。
■Season3
冒頭でヨナスが訪れた世界。成長して14歳くらいになったミッケルがいる。この世界ではミッケルは1986年に行かず、結果としてヨナスは生まれなかったのだ。ヨナスはいるがまるで透明人間。このSeason3では、ミッケルの姉のマルタが主役格となる。
タイムスリップを繰り返しては新たな世界が生まれ、そして破滅。この輪廻のような無限ループを打破することが最終目的。その鍵はヨナスとマルタ。そして最後に2人は結ばれ、このループは終わった。
上のストーリーは、少年ミッケルと青年ヨナスにフォーカスしたもので、実際にはもっと多勢の人物や家族が登場します。私にはとても書ききれません。色々なダークのネタバレや研究?サイトがありますので、そちらをご覧下さい。いや出来ればダーク自体をご鑑賞になってみてはと思います。
さてミッケルとヨナスの関係をもう一度書きます。2019年。ヨナスは18歳位の高校生。ミッケルは11歳の少年。しかしミッケル(11)は、ヨナス(18)の父親なのです。ややこしい事にヨナスにはミハエルという44歳位の父親がいます。ミッケルは33年前の世界でミハエルと名前を変えたのです。
そもそもの始まりは、ミッケルの兄姉の友人が麻薬を持ったまま失踪。洞窟に隠したと察して探しに出かける時、ミッケルもついていった訳です。父は刑事、母は校長なのに兄も姉も相当のクソガキです。ミッケルも決して品行方正ではありません。そしてミッケルだけが行方不明に。
33年前にタイムスリップしからのミッケルは性格が一変。自分の殻に閉じこもりますが、奇術が得意で科学的知識(ビッグバン理論など)も子どもとは思えないほど。大人になっても同じでした。Season2で44歳になったミッケル(ミハエル)は、失踪前の11歳の自分と対面しますが、びくびくして何も話せません。何か44歳のミッケルの方が可愛いくらい。そして自殺してしまいます。
ヨナスは父の自殺を何とか阻止しようとします。この自殺がなければ世界が変わるのではと信じて。父はだまってヨナスと抱き合います。そして目を伏せて、自殺するしかないのだと悲しげに言うのです。ここは本当にやるせなく思いました。44歳のオヤジが11歳の少年に見えてくるから不思議です。
ミッケル役のダーン・レナール・リーブレンツ君。Season1、2、3と全て演じました。Season1ではあどけなさの残る11歳。Season2では13歳近くになりましたが声はソプラノを維持。注目は1987年のドイツ少年の服装。ドイツでもまだジーンズ半ズボンを履いていたのですね。Season3では出番が激減。
さてキリがありませんので、他の人物について少し補足して終わります。
ミッケル両親は末っ子のミッケルばかり猫可愛がり。そりゃ兄や姉がグレるのも判ります。父は少年時代にマッツという弟の失踪を経験しているだけに、ミッケルだけはと執念の塊。1953年に戻って逮捕されて施設暮らし。33年間の変容は巌窟王という言葉が似合います。
ミッケルの母と姉は性格がかなりキツめ。特に姉のマルタはSeason3では主役ですが、どうしてもこの性格が馴染めず、なぜこの娘を主役にするんだろうと引いてしまいました。あくまで私の感想です。
2019年。ミッケルの家族の肖像写真。
左から姉、父、ミッケル、母、兄。まだ事件が起こる前。
原発に続く洞窟から怪しい光と音がした!
兄や姉たちは逃げたが、ミッケルは行方不明になった。
洞窟から出たミッケルは自分の家に帰ったが、
知らない人ばかり...(逆浦島太郎状態)
警察に保護されて病院へ送られたミッケル。
1986年だった。ミッケルは混乱して失語症状態。
担当の看護師はミッケルに優しく話かける。
子どものいない看護師はミッケルに一目惚れ?
Season2。タイムスリップして半年が過ぎた。
ミッケルは看護師の養子になり学校へ通う。
父と再会して涙。別れたのはたった半年前。
父は1953年にスリップしたので、33年も経っていた。
息子ミッケルを連れて2019年に戻ろうとしたが、
警察に包囲された。父の執念は続くのか...
2019年。何も知らないミッケルはヨナスの家へ。
まさか小学生の自分が、高校生ヨナスの父だなんて...
44歳のミッケル。ずっと避けていたが遂に自分と対面。
11歳の自分を見て動揺。そしてある決意を固めた。
(他の少年)1986年のマッツ。右はミッケルの父。
マッツは死体となって2019年に出現した。
(他の少年)1953年のヘルゲ。タイムスリップした
ミッケルの父に殺されかけたが、時の旅人が救った。
(他の少年)Season3に登場した謎の不気味少年。
少年、父、祖父の三代(同一人物)で行動している。
(参考)Season3でのミッケル。
もう青年の顔になってしまった(少年老い易く...)
※後記
ドイツ映画はあるようであまり見ません。ドイツ人といえばヒトラーではありませんが、ゲルマン民族の代表のようなイメージでしたが、本作では意外に日本人にも親しみのあるお顔の方が結構おられました。「あっ、この女の子は卓球の早田ひなさんだ」、「あっ、この女史は歌手の中島みゆきさんだ」なんて楽しんでいました。
2019年。洞窟の中に12歳くらいの少年の遺体が出現。顔が損傷して身元不明。来ている着衣は1986年製で、SONYのウォークマン(カセットテープ)を持っていた。1986年に失踪したミッケルの父の弟が33年前の姿で出現。それはいいとして1986年を示す大きな指標がSONY製品。日本経済の力ですね、
また1953年に2人の少年の遺体が出現。やはり顔が損傷して身元不明。存在しないはずの1986年硬貨を持っており、来ている服には「Made in China」のタグが。1953年まだ改革開放前の貧乏な中国の製品なんて、ジョークにしか思えなかったみたいです。これも興味深いなあ。