| 製作年・国 | 1986・アメリカ |
| 少年映画評価 | Ａ |
| お薦めポイント | UFOと少年の友情？ 他愛ないけれど爽快！ |
| 映画情報など | 1986年公開。DVD/BD国内版絶版。海外版あり。 写真は主役のジョーイ･クレイマー君。 |
1986年のディズニー映画。ディズニーの少年映画って意外に知りません。ディズニーのキャラクター商品はどちらかといえば女の子向けという意識でしたし。（ピノキオ、ピーターパン、ジャングルブックなど少年キャラもあるはずなんですけれど。）
本作公開の前年1985年には｢ネバーエンディングストーリー｣、｢ダリル｣などの少年主役のSFファンタジー映画が作られていますので、ディズニーも負けじと作ったのでしょうか。
私は公開当時に映画館で鑑賞したきり。DVDなどいつでも借りれるなんて思っていたら姿を消しています。Amazonでは国内版はほぼ絶版。海外版ブルーレイが安かったので購入。英語字幕（クローズドキャプション）しかありませんが、1回見ているし、ストーリーも単純なので問題なし。
UFOの中でナビゲートする少年デイヴィッド。（凛々しい顔してますなあ...）1978年のこと。12歳の少年デイヴィッド(ジョーイ･クレイマー)は8歳の弟を迎えに行く途中の森で崖に転落。4時間後に気がついて帰宅すると、なんと8年が経過して1986年になっていた。両親は歓喜するが、12歳のままのディヴィッドをみて戸惑う。
その頃、NASAでは故障したUFOを確保して調査中だった。そして少年の事を知りNASAによる調査が始まった。しかし少年は抜け出してUFOの内部へ。そして驚く事実を知った。UFOが故障した時の応急処置として大事な星間マップを少年の脳に保管したのだ。そのマップがないとUFOは行動できない。
少年はUFOを操縦して地球中を飛び回る。その間にUFOは無事にマップ回収に成功。これで少年とはお別れだ。しかしUFOと少年に不思議な友情が芽生えていた。少年は8年前に戻して欲しいと。それは危険な行為だったが...
アメリカでUFOといえば、ロズウェル事件、エリア51、プロジェクトブルーブック...もう陰謀説のオンパレード。UFOよりもアメリカ政府の方が怖かったりして。でも本作はそんな悪い人は出てきません。UFOだって少年と友だちになるくらいですから。
ちょっと待って。UFOって単なる乗物じゃないの？ 中にいる宇宙人と友情が芽生えるなら判るけれど。本作はUFO自体が意志を持った生命体？として描かれています。あるいは宇宙人の乗らないUFOロボットなのかもしれませんけれど。
浦島太郎か、邯鄲の夢か。4時間のつもりが8年。家に帰るとそこには知らない人が。警察で名前を名乗るとMissing Child 情報がヒット。両親は驚くほど老けていた。糞生意気なガキだった弟はハンサムな高校生。今や兄弟が逆転？
浦島太郎は3日が数10年。飲めや歌えや、美人の乙姫様もいていい目に会いました。でもデイヴィッドは気絶していただけ。こりゃ割に合わない。でも玉手箱で老人にならないのが幸い。デイヴィッドはこの時代で生きる事を拒否。元の時代に戻して！
望みはかなった。4時間後に家に帰ると両親は「遅かったじゃないの」と元通り。これはデイヴィッドの夢オチ（中国の故事「邯鄲(かんたん)の夢」みたいなもの）かも。とにかく主役のデイヴィッド少年の可愛さが堪能できる90分。こんな少年映画をまた作って欲しい。ディズニーさんお願い。
8歳の弟(左)とその友だち。
帰りの遅い弟を迎えにいくデイヴィッド。
光に気を取られ、足を踏み外して崖下へ。
自宅へ戻ってドアを開けたら...
神隠しから8年ぶりに戻ってきた少年。
左は16歳でイケメンに成長していた弟。
NASAの隔離病棟から抜け出してUFOの中へ...
UFO内部からモニターのような物体が迫る。
停車？して公衆電話（UFOなのに電話すんの？）
色々あったけれど元の時間に戻ってこれた。※後記
UFOの中には滅んだ星の生物が保護されていた。これがUFOの任務だろうか。その中に可愛いエイリアン（｢妖怪大戦争｣で神木君になついたスネコスリ風）がいて、少年はこっそり持ち帰ってしまった。これって地球生態系への影響は？
（まあ古代の宇宙人説では、人類自体が宇宙人の巻いた雑種らしいですけれど...）