米国の大人気俳優J・F・ドノヴァンは10年前に自殺。彼は同性愛者でその苦悩を描く。一方、英国の無名子役ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)はドノヴァンの大ファンでファンレターを書いた。なんとドノヴァンは無名の少年に返事を書き、その文通は100通以上に及んだ。
ルパートは学校でイジメにあいドノヴァンの手紙を盗られた事から手紙の存在がマスコミに知られる。ドノヴァンは俺は書いていないと否定。10年後。まだ売れない俳優のルパートは、芸能誌のインタビューに答えてドノヴァンとの交流を打ち明ける。
製作年・国 | 2018・イギリス/カナダ |
少年映画評価 | B (少年俳優はA+) |
お薦めポイント | 大スターと文通をした少年の葛藤 |
映画情報など | 2020年国内公開。BD/DVD発売中。 写真はジェイコブ・トレンブレイ君。 |
米国の大人気俳優J・F・ドノヴァンは10年前に自殺。彼は同性愛者でその苦悩を描く。一方、英国の無名子役ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)はドノヴァンの大ファンでファンレターを書いた。なんとドノヴァンは無名の少年に返事を書き、その文通は100通以上に及んだ。
ルパートは学校でイジメにあいドノヴァンの手紙を盗られた事から手紙の存在がマスコミに知られる。ドノヴァンは俺は書いていないと否定。10年後。まだ売れない俳優のルパートは、芸能誌のインタビューに答えてドノヴァンとの交流を打ち明ける。
映画は2つの話が並行して進みます。1つは俳優ドノヴァンの死の前の様子。もう1つはドノヴァンと文通した少年ルパートの話。そして映画は大人になったルパートが記者に過去を回顧する形で進みます。
ドノヴァンの話はおいといて。少年ルパートは母と2人暮し。母は女優だったが挫折。息子には俳優になって欲しいと厳しく躾けている。ルパートは学校でゲイと呼ばれて友だちもいない。手紙をくれた大スターのドノヴァンだけが心の灯だった。(母役は往年の人気美少女俳優ナタリー・ポートマンさん)
とにかくルパート役のジェイコブ・トレンブレイ君。美少年ですし演技も上手い。あまり日本では名前は知られていませんが、2015年の映画『ルーム』で大ブレイク。数多くの作品で主役級を務める人気少年俳優です。大男優、大女優と言われる方々はどの映画に出ても同じようなキャラクター。
しかし彼は『ルーム』の監禁少年、『ワンダー 君は太陽』の難病少年(特殊メイク)、『グッド・ボーイズ』の糞ガキ、2021年のアニメ『あの夏のルカ』では主役ルカの声など。どうです、少年俳優でこれだけ幅広い役をこなせるとは。でもそのおかげで彼自身の印象が薄くなったのかもしれません。
※後記
もう一つ同じようなシチュエーションの作品。2018年の映画『15年後のラブソング』 超人気ミュージシャンがステージの最中に放棄。以降15年間行方不明。英国の女性がそのミュージシャンとたまたまSNSで交流してしまうというもの。ミュージシャンの息子役のアジー・ロバートソン君が超美少年。ストーリーにはあまり絡みませんけれど。