6年前に息子が失踪した。今も探し続ける母(イ・ヨンエ)。夫は偽情報に騙されて赴く途中の事故で死亡。その放送を見たある漁村の警察官が、釣り場で働く少年ミンス(イ・シウ)が失踪した少年に似ていると上司に報告。しかし上司は釣り場の経営者に賄賂を貰っている関係で通報を握りつぶす。警察官は匿名で家族に情報を伝えた。
母がやってきたが、釣り場の人間も警察も取り合わない。嵐の夜、母が釣り場に忍び込むと、鎖に繋がれている別の少年を発見。釣り場の連中と警察が母を始末しようとするが、逆に母が連中を殺害。その隙にミンス少年が逃げ出した。追う母。お母さんよ! その時、大波がミンスを海にさらっていった...
ミンスの身体に生傷は絶えず、食事も満足に貰っていません。同じ境遇の少年ジホがミンスを兄のように慕ってくれるのが唯一の救い。そんなミンスに知らない女性が「お母さんよ!」 思わず気持ちが揺らいだ瞬間、波に襲われて人生が終わりました。暴力と陵辱だけの短い人生。なんと虚しい...
この騒動で母は2人を殺害しているのですが、正当防衛と判断されたのかお咎めなし。そして数日後、海辺に上がったミンス少年の死体を発見。足指の特徴から息子ではありませんでした。しかし母はミンスの死体を抱きしめます。生きているうちに本当の母に抱きしめられたかった事でしょう。
同じ境遇だった幼いジホ少年は母が引き取りました。そしてジホと2人で息子探しを続けています。ジホが言います。「ミンス兄さんが夢に出てきたんだ」これはたまりません。