とにかく、やりきれない作品です。実の父親による息子たちへの虐待。途中で見るのを止めようと何回も思いました。しかし虐待される兄弟の絆の深さ、そしてラストシーンの衝撃的な絶望の叫び。これが頭に残って離れませんでした。とてもお薦めは出来ません。でも...
10歳のアスケ(フレデリク・インゲマン・ブラント)。父は知人と違法ポルノを製作している。アスケも撮影対象だ。撮影だけでなく相手をさせられる事も。さすがに母が怒ったが、交通事故で亡くなった。5年後。15歳になったアスケ(エリアス・ムンク)は依然として父の支配下でポルノを撮られていた。
10歳の弟バスティアン(クリストファー・ジェンセン)は内向的で友人もいない。気が許せるのは兄アスケだけ。その夜アスケは不在だった。父はアスケの代りに弟を使った。それを知ったアスケは弟と2人で家を飛び出した。アスケの親友が別荘を貸してくれた。しかし父はアスケが忘れた携帯電話から居所を知り、銃を持って追いかける...
しかし恐れていた事態が。その夜、兄は初めてのパーティに誘われました。自分が楽しんでいる時、弟がポルノとは...何も考えず逃げ出した兄弟。弟はクマのぬいぐるみだけ。兄は手ぶら。しかし親友がいました。警察へ行くべきだ。君がだめなら僕と家族で警察に通報する。しばらくは親戚の別荘で隠れていてくれ。何とも素晴らしい親友。
親友はアスケに状況をメール。ところがアスケは携帯電話を家に置いたまま。そのメールは父親が見てしまった。銃を持って別荘に現れた父。兄弟を見つけて発砲。1発は幼いバスティアンの背中を貫通。アスケは絶叫。バスティアン、目を開けてくれ。ずっと一緒にいてくれ。