ある日、11歳のケヴィン(クレイグ・ワーノック)の部屋のクローゼットから6人の小人たちが現れた。6人の後を追いかけると時間をワープしてナポレオンの時代へ。6人は創造主(神)の地図を盗み、時空を駆けて泥棒をしようとしていた。次はロビンフッドの時代。その次は古代ギリシャ。ふとした事からケヴィンは王様の養子に。
ここで永住を希望したケヴィンだったが、小人たちに連れられて沈む直前のタイタニック号へ。さらに伝説の人喰い巨人、最後は悪魔城へ。悪魔に負けそうになった瞬間に創造主が登場。小人と地図は回収されたが、ケヴィンは自宅のベッドに戻った。しかし自宅が火事の真っ最中。両親は...
ケヴィン少年の部屋のクローゼットが穴だった訳です。異世界と通じるクローゼットと言えば、ホラー映画の定番ですが、本作はファンタジーですので怖くはありません。ケヴィンも今度誰か出てきたら、ついていこうとバッグにカメラと探検道具を用意して待っていたほどでした。
地図を狙っていたのは小人たちだけではありません。創造主によって悪魔城に封印された悪魔も虎視眈々と狙っていました。穴を通って逃げ出し、地上に悪魔の世界を造ろうとしていた訳です。しかし創造主に今度は粉々にされたのですが、その破片を誤ってケヴィンが持って帰り、それがもとで両親は消滅。
両親が消滅してもケヴィンは悲しむ様子がみえません。もともと両親とケヴィンの関係は非常にクールに描かれています。愛はないのでしょうか。古代ギリシャに行った時、007のショーン・コネリー演じる王様の養子になる事を非常に喜んでいましたが、両親を捨ててもいいの? そんな疑問もありました。
なお地図を盗んだ6人の小人たち。さぞかし厳罰が与えられるかと思いきや、降格処分だけと寛大な処置でした。どこかのアニメにあった「おしおきだべぇー」を期待していたのですが。