タイトルはチーズケーキ。ロシアでも人気のスイーツ。でもパティシエの話ではありません。理想の家族を夢見た13歳の美少年。何も知らないで見た序盤は、展開にワクワクしましたが、最後はとんでもないサイコパス少年だったとは...日本でもDVDやBDを発売して欲しい作品です。
独身の医師ミハイルがアパートに帰るとドアの前に少年アリョーシャ(クレイグ・ワーノック)が座っていた。少年は「僕を覚えていません?」と言うが医師は無視。夜中になってもドアの前にいるので仕方なく家に入れた。今晩だけだぞ。朝起きると少年はいなかった。朝食が用意され、台所はピカピカに掃除されていた。
その後も少年は医師に絡んでくる。医師は少年の家を訪ねるが、母親はアル中で悲惨な生活だった。それ以来、医師は少年を家に呼んだ。だが別れた恋人が医師の家に戻ってきた。しかし恋人は仕掛けられた爆発物で死亡。悲嘆にくれる医師に少年はある女優を紹介。彼女の夫は最近殺害されたという。医師、女優、少年の関係は...
13歳になってとうとう少年は決心。二人を本当の両親にするんだ。医師の家で見つけた女性モノのスリッパや歯ブラシ。少年は真っ先に捨てた。私はこのシーンを見て、この少年はオジサン好きの同性愛者なのか、なんて思ってしまいました。いいなぁ...私の家にも来てほしいなんて。
ところが喧嘩別れしていた医師の恋人が戻ってきた。少年にとっては厄介者。医師の携帯電話を盗んで恋人をオフィスに呼び出し、デスクに仕掛けた爆発物で女性を殺害。爆発物は町の不良連中から簡単に入手。そこまでするかぁ...可愛い顔した少年のくせに。
一方、母親役を演じた女優はスランプ状態。彼女には夫がいます。少年は夫の後をつけて背後からナイフで殺害。なんと2人も殺していたとは。悲嘆にくれた女優が家を売りに出すと聞いて、医師に買うように勧めます。3人が再会。医師は少年の犯行を悟りますが、ここで映画は終わり。何とも後味が悪い。