シールド・オブ・プラネット 異星人と予言の書(2018年)

製作年・国 2018・ウクライナ
少年映画評価 B+
お薦めポイント ウクライナのCG技術は大したもの。
映画情報など 国内公開不明。DVD発売中。
(写真はヴィクトル・グリゴリエフ君)


ウクライナの少年映画ですので、時事的な事もありレビューしました。日本で公開されたという情報は見つけれませんでしたが、2022年になってDVDが発売。日本語吹き替えまであります。多分にロシア批判を込めた政治的な意図、もしくはウクライナへの同情に便乗して販売されたのかもしれません。

1回みただけでは判らない部分がたくさんありますが、とにかく少年が大活躍する活劇映画である事には間違いありません。なお本レビューは時限公開(5週間)で、その後は外国少年映画目録に移動します。

キャンプを脱走するヴラド。親友の少年(右)とお別れ。ちょっと怪しい関係...

10歳のヴラド(ヴィクトル・グリゴリエフ)はスカウトのキャンプの球技大会で失態。その名誉挽回?と優勝カップを盗んでキャンプを脱走。途中で変な学者とロボットに捕まる。お前は地球を救う予言の書にあった少年だと。何の事か判らない。実は宇宙人が地球を保護するシールドを回収しようとしているらしい。

このままでは太陽フレアの爆発で宇宙線を浴びて現代文明は壊滅。ヴラドと学者とロボット。追いかけてきたキャンプのリーダーたち、宇宙人の少女、宇宙人に買収された警察官が入り乱れてドタバタ。最後はヴラドがシールドを守るアンテナの配線を修理して危機は回避された。


登場する宇宙人(異星人)は地球の環境を太鼓から観察しており、環境破壊が急速に進みだした地球を危惧。そこで一旦地球の文明をリセットするため、シールドを無くして宇宙線により通信や電力などを破壊するとの事。洪水を起こして悪い人間をいったん駆逐したノアの箱舟みたいなもの。

これを阻止する学者とロボット、そしてヴラド少年は正義のヒーローなのでしょうか。地球環境の悪化を手助けする愚かな人間なのかもしれません。そんな批判に矛盾を感じながらも、少年が繰り広げる特撮アクションは快感でした。UFJなどにあるアトラクションに乗っているような気分。

さて主役ヴラドを演じたヴィクトル・グリゴリエフ君。どう転んでも10歳には見えません。顔も身体も13、14歳というところでしょうか。それでも大熱演でした。もう一人。キャンプ場でヴラドとBL関係にあるような雰囲気の少年が印象に残りました。興味を持たれた方はDVDをレンタルしてみて下さい。


僕も行った方がいいんじゃない? ヴラドに抱きつく。
いいよ。僕は一人でおばさんの家へ行くし。
変な学者とロボットに捕まってしまった。
ロボットにロープで足を縛られている。


左は宇宙人の少女。怪我をしている。
結局彼女は何もせず去っていった。
次々とやってくる試練? まるでジェットコースター。
(イケメンですが、とても10歳には見えません)


ゴミ回収のコンテナの中。キーアイテムがどこかにある。(身体も青年なみ)

高電圧の静電気? 電気の火花が少女の形に。(意味は判りません)

絶体絶命のピンチ。でもヴラドは切れていた配線を無事に修理。(これはお約束)


※後記
私は例によってWOWOWで鑑賞しました。でもネットでの映画評価は散々です。訳わからない。このパワーでロシアを粉砕すれば...とか。純粋に少年映画としてみれば、結構面白いのに。





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