(ストーリーは基本的に2014年と全く同じですので、詳細はそちらのレビューを参照して下さいね)
窮地におちいり、悪魔セバスチャン(古川雄大)に魂を売る契約を取り交わした少年貴族シエル・ファントムハイヴ(福崎那由他)は、セバスチャンを執事として、貴族の家を継ぐ。
そしてその当時ロンドンを騒がせていた「切り裂きジャック」連続殺人事件の犯人の捜査に乗り出した。その犯人とは、シエルのたった一人残った親戚である叔母のマダム・レッド(AKANE LIV)だった。
上演年・場所 | 2015年・赤坂ACTシアター他 |
舞台評価 | B+ |
お薦めポイント | 昨年より随分大人になった福崎那由他君の熱演 |
関連情報など | BD/DVD発売中。 (写真は福崎那由他君) |
2014年の舞台「黒執事 地に燃えるリコリス」に引き続き、同じ内容で翌年2015年に公開された舞台です。2014年も今回の2015年も舞台を直接鑑賞した訳ではなく、DVDでの鑑賞ですが、非常に感銘を受けました。なんといっても主役の一人シエルを演じた福崎那由他君に。
2015年の舞台でも福崎那由他君は続投します。2014年は13歳になったばかりですが、もう声変りして微妙な時期でしたが、千秋楽の後に見せた涙にオジサンはやられてしまったのです。ただ1年たって、あのピュアだった福崎那由他君はどうなってしまったのか、心配でもあり、半分あきらめもしていました。
(ストーリーは基本的に2014年と全く同じですので、詳細はそちらのレビューを参照して下さいね)
窮地におちいり、悪魔セバスチャン(古川雄大)に魂を売る契約を取り交わした少年貴族シエル・ファントムハイヴ(福崎那由他)は、セバスチャンを執事として、貴族の家を継ぐ。
そしてその当時ロンドンを騒がせていた「切り裂きジャック」連続殺人事件の犯人の捜査に乗り出した。その犯人とは、シエルのたった一人残った親戚である叔母のマダム・レッド(AKANE LIV)だった。
今回発売された本編はブルーレイ。DVDに比べて圧倒的な高画質。もう臨場感がたまりません。生で見るよりもアップで観れる分、こちらの方がいいかも。(本当は生で観たいのですが、オジさん一人で女の人だらけの劇場へ行く勇気がないのです。このいくじなし。)
たた高画質のブルーレイゆえ、青年のような顔の表情や、肩や腕の筋肉まで見えてしまい、やっぱり成長してしまったなあ。昨年の壊れてしまいそうな、ガラスのような少年と比べると、顔も声も明らかに大人になっていました。しかしそれは舞台特有の強調してやや大袈裟な声と動きのせいで、ふと見せる表情や声は14歳の少年でした。
しかし舞台本編のシエルは終始、命令口調でブスっとした表情ばかり。福崎那由他君の魅力である笑顔がないため、ブサイクに見えてしまう感じもあります。実際、ネットの掲示板などでは「シエル役はもっと美形の子を選ばないと、女の子を起用すれば」なんて意見も散見されました。(少し悲しいです。)
これも福崎那由他君の真面目さ、あるいは責任感の現れじゃないでしょうか。本来の性格は人見知りで引っ込み思案ですが、本番ではそれを捨て、全力で声を出し、演技をする。頭もいいんだと思います。(2014年版メイキングで、セバスチャン役の松下さんが福崎君のことを「頭がいい子だ」といっていたのが印象に残ります。)
昨年は感極まって泣いてしまった福崎君ですが、今回はもう大人になって感情をコントロールできていたようです。本当は泣いていたけれど、カメラに写っていなかっただけかもしれませんけれど。
残念なことに特典映像はブルーレイではなくDVD。こちらも高画質のブルーレイで発売して欲しかったところです。初演直前11月に14歳の誕生日を迎えて、みなさんにお祝いして貰う福崎那由他君が可愛い。
新セバスチャン役の古川雄大さんはじめ、共演の役者さんやスタッフの皆様に非常に可愛がられている様子が微笑ましいのです。舞台本番とは別人のように少年っぽい福崎那由他君。やっぱりブルーレイで観たかった。
ところで、14歳になったばかりといえば、フォークデュオ「さくらしめじ」の二人と全く同い年なんですね。この年代の少年俳優、タレントには期待してしまいそうです。
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