おかしなふたり (2006年)

初回放送・製作 2006年・フジテレビ 特別ドラマ 2夜連続 全4話
作品評価 B+
お薦めポイント ダメ親父と健気な息子。広田亮平君がハマリ役
関連情報など DVD発売中。
(写真は広田亮平君)


2006年の正月に放送されたテレビドラマ。全4話ですが、それを一つにまとめたDVDが発売されています。これを思い出したのは、次のテレビドラマを見たからなんです。

本レビューを書いているのは2014年ですが、今年の8月に放送された日曜劇場「おやじの背中」(TBS系列)シリーズ第8話「駄菓子」で、大泉洋さん演じるダメ親父と、健気な息子(田中奏生君)の物語でした。

よくあるワンパターンな話ですが、あまりに既視感があり過ぎ。ダメ親父が大泉洋さんなら、息子役は、どうしても広田亮平君でしょう。田中奏生君も、幼くして映画「クロユリ団地」や多くのテレビドラマに重要な役で出演している、実力派子役さんですが、どうしても広田亮平君を思い出してしまいます。


学生時代に起業して大成功し、大学No.1の美女と結婚した男(大泉洋さん)が主人公。息子(広田亮平)も生まれて、ますます順風満帆かと思いきや、事業は大転落、嫁さんには離婚され、息子の親権も無くなってしまった。

今や安アパートで職探しの毎日。そんな時、別れた嫁さんが海外出張の間、息子を預かることになる。アパートには、資格オタクの親父、女性下着オタクの中年、男性アレルギー女、と変人ばかり。男は息子に見栄をはるが、クールで天才な息子は、すぐに見破り、父を馬鹿にする。

それでも男は息子に認められようと必死に頑張る。そんなアパートには、下着泥棒事件、アパート地上げなど次々事件が降りかかってくるが、天才である息子に助けられて、ドタバタと事件を解決する。男性アレルギー女とのロマンス?なども織り交ぜながら、やがて息子との別れの日。最後まで「お父さん」とは呼んでくれなかったが。

 二人のコンビ感が絶妙

まあ、まるでマンガのようにリアル感に欠けるドタバタ話です。でも、大泉洋さんのキャラクターがベストマッチして、ドラマとしては非常に面白かった。生意気な息子を最後は抱きしめる。見え見えの展開ですけれとも、ちょっとウルっときました。

当時の視聴率はどうだったか知りませんが、DVDが出たくらいですから、そんなに悪くはなかったのでしょうか。一方、2014年のドラマ。「おやじの背中」シリーズ全10話の中で、大泉洋さんと田中奏生君の8話は、ビリから2番目の視聴率。今の日本では、少年俳優モノはダメという事なんですね。
(戦後の成長時代には、将来を担う少年層への関心が、社会全体でもっと高かったように思います。今は子供人口が少ないせいもあるのかもしれませんが、自分達(大人)のことしか関心がないのかも)

また変な愚痴になってしまいました(ダメ、ダメ)。本ドラマで活躍していた広田亮平君の勇姿のスナップをいくつか紹介して、本レビューを終わります。今でもDVDを売っていますので、見ていない方は是非ともご覧下さい。

親父のダメぶりに、おいら涙が出らぁ
でも最後は、父の胸に飛び込んで


短いレビューでしたけれども、雰囲気くらいはお伝えできたでしょうか。広田亮平君、映画やドラマでも、最近はあまり姿を見かけませんが、もう俳優さんは卒業されたのでしょうか。またいつか成長して、味のある俳優になって姿を見せてくれると嬉しいのですが。





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