東京江戸川区の小さなの公園。元は私有地を区が買取って公園にしたのですが、普通の公園ではなく、自然そのままの原っぱにしたところ、昆虫や小動物の楽園になったそうです。以上は実話で、この公園を舞台に少年を主人公に科学ドラマ化したものです。(あまりストーリーはありません)
中学受験を迎えた少年(込江海翔)が塾へ行く途中の公園で、光るビー玉を見つけた。そこには不思議な黒猫がいる。少年は思わず公園に入っていくと、なんと黒猫が人間の言葉で話し始めたのだ。「俺は詩人だ」そう言って谷川俊太郎の詩を語り出した。
少年は黒猫をソラと名付けるが、いきなり老人(田中泯)の姿に変身。そして一緒に公園の中を探検。ビー玉に呪文を唱えると、猫の目線になったり、虫の目線になったり。そこへ更に少年の父親もやってきた。3人(正確には2人と1匹)で小さな公園の中の自然の営み、即ち宇宙を体感するのだった。
やがて少年と父は公園へ通うようになり、宇宙にのめり込んでいく。少年が抱える中学受験の辛さも、父親が抱える仕事の厳しさも、いつしか感じなくなっていった。気がつくと黒猫もビー玉も消えていた。でも2人はもう大丈夫。