それいけ!ズッコケ三人組 (1985年)

初回放送・製作 1985年4月12日・関西テレビ(阪急ドラマシリーズ)
作品評価 A-
お薦めポイント 小学生3人組の爽やかなバイタリティ
関連情報など 1年間で49話。DVD等の発売はなし
(写真は左からハカセ、ハチベエ、モーちゃん)


この前のレビューで那須正幹原作の「写楽ホーム凸凹探偵団」を取り上げましたので、やはりここは那須氏の代表作であるズッコケ三人組について書いておかねばと。

原作は1978年から始まって50作。更に中年三人組が10作、熟年三人組や番外編も含めると数知れず。映画化が2本、実写ドラマ化が7回、アニメ化も2回。ドラマはNHKのドラマ愛の詩シリーズが有名ですが、ここでは1985年の関西テレビ版を取り上げます。(詳細はWikipediaでも見て下さいね)

阪急や宝塚と言えばお上品なイメージ。その阪急グループが大阪でドラマを作って全国に放送。まだ関西が地盤沈下する前。関西でも児童劇団や子役の働き口?があったのです。この3人組の少年たち、最初はパッとしないルックスに見えるのですが、演技力と熱演で最後はみんな可愛く見えてくるから不思議。

毎回毎回こうやって3人で必ずズッコケてくれました。
これは番組でも最終回近い冬の河原で。(大股開き?もなんのその)

49話もありますので、登場人物と全体の概要だけを書いておきます。

関西(原作では中国地方)のある町の花山第2小学校5年3組のハチベエ(山田克二)、ハカセ(井上光二)、モーちゃん(田庭崇)の3人が主役。3人は学級新聞の記者として、学校や町のことなど色々な事を調べ、運動や競争、時には事件に巻き込まれたりしながら3人で解決していく。(毎回1話完結)

 あばれはっちゃくの関西版

3人組とはいえ主人公のハチベエのキャラクターが強すぎて他の2人は少し印象が薄くなっています。はっちゃくの長太郎ほど単純な性格ではなく、プライドもあれば嫉妬や悩みもある多感な少年。でも最後は正しい道を選んでいく(選ばされていく)ところが少年ドラマの王道。

原作者の那須氏はハカセが自身のモデルとの事。また那須氏自身もドラマに出演しています。但しドラマの脚本の大半は原作ではない製作サイドのオリジナル脚本。私は本放送の1985年に見た記憶があるのですが、本格的に見たのは2001年のCSファミリー劇場。

残念ながら録画は残っていませんが、キャプチャー画像が結構PCに残っています。本レビューでは49話全部は無理ですが少し画像多めにします。後世のためにも再放送かDVD-BOXでの発売を切望。

ロケ地は宝塚市の郊外だとか。
(高度成長期のベッドタウン。少し高めの住宅が急増)
しかしまだ田んぼなどもあり...
(調子の乗ったハチベエはお約束通りに)


自転車に乗ったイケメン少年と3人組
(ハチベエはライバル心をむき出しにして)
ハチベイの部屋で3人組
(どうせ良からぬ相談でしょう...)


スポーツその1。鉄人レースに挑戦。
卑怯なライバル(青)にハチベエ(赤)の堪忍袋も...
スポーツその2。サッカーで奮戦。
頑張って決勝ゴール。朝飯抜きだったので倒れちゃった


夏は釣りとキャンプですなあ...
(麦わら帽子にジョギパン。これぞ少年スタイル)
夏の草むらでズッコケる3人...
(これもお約束の展開。毎回毎回派手に。)


秋になった。3人組も秋の装いに...
(ハチベエだけは半ズボン。これぞ正統派少年)
冬になった。粉雪の舞い散る中で...
(マフラーしても半ズボン。これがカッコよかったんだ)


小さな男の子とハチベエ
(男の子はブランド服。でもハチベエの方が可愛い)
憧れの女の子についに告白だ
(体育館2階の通路を下からのアングルで)


モーちゃんの様子がおかしい。
(ハカセとハチベエの体操服は長袖に半パン)
放送末期。成長して手足が長くカッコ良くなったなあ...
(平均台で...悲惨な予感。落ちて急所打つとか..)

おまけ。ズッコケシーンその1
(3人頭を揃えてズッコケ)
おまけ。ズッコケシーンその2
(胴上げではなく...調子に乗って仰向けに)





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