小松市の小学生 智樹(大西統眞)は父がおらず母と祖父と暮している。智樹の夢は歌舞伎役者になる事。地域の子供歌舞伎では男子一人で頑張っている。今年の演目は勧進帳。智樹は女子を差し置いて花形の弁慶を演じる。ところが歌舞伎を指導してくれる師匠が体調を壊して入院。祭りの稽古がこれからだというのに...
そこへ東京から一人の男(戸次重幸)がやってきた。男は居酒屋で師匠不在の話を聞きつけ、私で良かったら協力すると名乗りでる。適当な名前を言ったのだが、困っていた男衆は有名な役者と勘違いし、指導を依頼した。男は指導を始めたのだが、どうも頼りない。子供たち特に女子は全員不審の目で男をみる。
智樹だけは男を信じて稽古に励む。実はこの男、歌舞伎役者とは大ウソ。東京でダンスを教えている。そして智樹の母と13年前まで同棲していたのだ。つまり智樹の父だった。やがて男の素性がバレた。怒り狂う男衆たち。さてどうなるのでしょうか...