小学生たちが自分たちで野球チームを作った。あの(前作の)レッドビッキーズのようなチームが目標だ。まずは監督探し。絶対女性だ。野球素人の女子大生(斉藤とも子)を担ぎ出した。不良とつるんでいるスラッガーもチームに入れた。どうしようもない弱小チームが団結し始めた。
監督は海外留学で交代。今度も女性(山田由紀子さん)だが、スポーツ万能の体操選手。エースのミルク(杉本親寛)は魔球をマスター。チームはめきめき強くなっていく。
初回放送・製作 | 1980年08月29日・TV朝日系列 |
作品評価 | B+ |
お薦めポイント | 野球もいいけれど、少年たちの生き生きとした姿 |
関連情報など | 衛星放送で何度か再放送。未メディア化 (写真はエース役の杉本親寛君) |
1976年の米映画「がんばれ!ベアーズ」がヒット。2年後に日本でも「がんばれ!レッドビッキーズ」が放送。今回紹介するのは、80年の続編「それいけ!レッドビッキーズ」です。1作目の方が人気が高いのかDVD-BOXも発売されています。私は2作目の本作の方が好きでした。
78年と80年、たった2年違いですが、少年たちの垢抜け度合いが全く違うような気がするのです。思い起こせば80年代始めは少年ドラマの絶頂期でした。
本作はDVD化されていませんが、私は衛星放送のファミリー劇場で全話鑑賞。なんと77話も。チームの女監督は斉藤とも子さん(2代目)、山田由紀子さん(3代目)。ちなみに初代は1作目の林寛子さん。
小学生たちが自分たちで野球チームを作った。あの(前作の)レッドビッキーズのようなチームが目標だ。まずは監督探し。絶対女性だ。野球素人の女子大生(斉藤とも子)を担ぎ出した。不良とつるんでいるスラッガーもチームに入れた。どうしようもない弱小チームが団結し始めた。
監督は海外留学で交代。今度も女性(山田由紀子さん)だが、スポーツ万能の体操選手。エースのミルク(杉本親寛)は魔球をマスター。チームはめきめき強くなっていく。
今やNHK朝ドラでも半年。本作は2年。少年たちの服装も半ズボンの夏から始まって冬は長ズボン、春になってまた半ズボン、最後はまた長ズボンで卒業。季節と服装がリンクしてめぐっていく。これだけ長い期間の放送ですから出演者のキャラも身近な存在でした。
個別に詳しくは書きませんが、少年たち(少女も)のキャラは本当に豊かでした。すぐケンカする子、すぐ泣く子、母のいない子、過保護な子...彼らをまとめるのは、上から押し付けるパワハラ男監督ではなく、一緒に悩んでくれる女監督。これがよかった。
特筆すべきはそんな子供たちの家。寿司屋、八百屋、牛乳配達店、美容室、喫茶店...自営業の子だったのですね。もちろんサラリーマンの子もいます。親の仕事に触れながら育った子供たちは個性も豊かになるのかもしれません。今や個人営業の店は激減。大型スーパーやショッピングモールが蹂躙。
それでも経済学者様は日本の生産性は低いと訴えます。工場の工員、総務、経理など価値を生み出さない職種の人間が多すぎると...じゃあ日本人は何をすればいいの?全員が研究開発やマーケティングとか...
私は個人営業形態が復活して欲しい。生産者→卸→仲買→小売→消費者と中間で搾取されるのは無駄で非効率。確かにそうですが、この仕組みの中で多くの雇用がシェアされるのでは...親子供の関係もレッドビッキーズの子供たちのように豊かになるのでは...あっ!すみません...また関係ない話でした。
※後記
静止画キャプチャー画像が77話分ありますので、ここに掲載する画像を選ぶのに苦労しました。でも結果として肝心の野球シーンは1枚もなし。また残念ながら動画は全く残していません。やっぱりDVDが欲しいです。