ふっかつのじゅもん (2021年)

初回放送・製作 2021年11月6日・フジテレビ系列
作品評価 B+
お薦めポイント 幽霊?少年と息子。最後のどんでん返し。
関連情報など 世にも奇妙な物語2021秋の特別編(全4話)の一つ。
(写真は石田星空君。)


世にも奇妙な物語はフジテレビの看板番組の一つ。1990年から30年以上も続いています。4話程度のオムニバスで、春と秋の年2回(その他に特別編がある年も)。総合ナレーションをタモリが務め、旬の人気俳優が大勢登場します。今回紹介するのは2021年の秋バージョン。めったに少年俳優は登場しないのですが、本作では準主役。2022年の春バージョンも期待大です。

左は小学生の時に死んだはずの同級生の少年。大人になって今度はそれを防いだ...

中岡(桐谷健太)は息子ユウキ(笹木祐良)を連れて実家の荷物整理。そこで子供時代のファミコンを見つけて思わず電源ON。するといつのまにか少年(石田星空)が隣にいて一緒にプレイ。ゲームはクリア出来ず、その少年は帰っていった。ユウキと一緒に探しに行くが、川で人だかり。少年が川に流されたと騒いでいる。

中岡は小学生の時、リョウスケという同級生が溺れて死んだ事件を思い出した。またゲームを開始すると昨日の少年がいた。リョウスケなのか。実は中岡がついた嘘が原因でリョウスケは死んだのだ。中岡は少年に謝り、川へ行かないよう説得する。その時、息子ユウキの身体が消えかかる...


(ふっかつのじゅもん)+(ネタバレ)で検索すると多くの方が詳細に書かれておりますので、ストーリーはそちらを参照して下さい。

小学生の時、彼女を取り合った恋敵の友人を騙して溺死させた。そしてその彼女と結婚した。しかし友人が少年の姿で出現。長年の罪悪感が蘇り、友人の死を防いだ。しかし友人が生きていたら、彼女と結婚できなかったかもしれない。そして今の息子ユウキは存在しない...

そんな恐怖を抱きながらも友人を助けた。そして帰ると妻もユウキもいた。泣きながら二人を抱きしめる。妻に小学生時代のことを聞くと、友人の方が好きだったけれど、ちょっとした約束破りがあり、友人とは冷めてしまったそうだ。これで友人も助かり、妻もユウキも存在すると大安心。

最後のどんでん返し。これは不要と思うのですが。妻がファミコンをみつけて懐かしがり二人でゲーム開始。最初の復活の呪文が入れられず、ゲームはリセット。すると中岡も妻もお互いの記憶がリセットされてしまった。それどころかユウキも消えてしまった。

石田星空君はNHK朝ドラ『エール』で活躍後は色々なドラマに呼ばれる売れっ子。目をクリクリとぶりっ子(死語?)な演技が多かったのですが、本作では役柄上、桐谷健太さんと対等に渡り合います。セリフも演技力も大したもの。いい映画作品にめぐり合って欲しい。

息子役の笹木祐良(ささき ゆら)君も注目の子役。ぱっと見は性別不明な感じもしますが、なかなかしっかりした演技でした。これを機にドラマや映画にも出演を期待しています。


いきなり現れた少年は息子とゲームをしていた。
(左は石田星空君、右は笹木祐良君)
なれなれしく腕を肩にかける少年
(二人は同級生だったので...)


息子は父の様子に少し不審感を抱く。
(急に現れた少年と父の関係は...)
手が消えかけて驚く。お父さんを呼ぶが...
この時は元に戻ったのだが...


とにかくゲームをクリアしないといけない。
(石田君。ちょっとポッチャリ気味ですなぁ)
男は少年に真実を話そうとする。
(幽霊になっても真実は知らないのか)




※後記
本作で登場するゲームはファミコンの「ドラゴンクエスト」との事。ゲームを再開するには「ふっかつのじゅもん」を入力する必要があるのですが、これが長くて覚えられずに涙を飲んだ子供も多かったのでしょう。

世にも奇妙な物語2021秋の特別編では本作の他に『スキップ』という作品に少年俳優が少しですが登場します。中でも主人公の少年時代を演じた黒川想矢君が印象に残りました。NHK時代劇『剣樹抄 光圀公と俺』では準主役を大熱演。今後注目の少年俳優です。





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