お初天神の幽霊 (2005年)

初回放送・製作 2005年3月・BS-TBS
作品評価 B+
お薦めポイント 毎晩、少年の寝床にやってくる女性の幽霊。
関連情報など 怪談新耳袋 第56話。DVD(ふたりぼっち編)は中古入手可。レンタルもあり。(写真は原 精君。)


たった5分の短編。随分前から(少し低解像度の)映像がyoutubeに上がっていたのは知っていました。たまたまレンタル店でホラーの棚を覗いていてDVDを見つけました。もうボロボロといった感じでしたが、再生は問題無し。コメンタリー音声も収録されていましたので興味深く鑑賞。

毎晩現れる女の幽霊から逃れるために押入れで寝ることにしたが...

中学生の少年(原 精)性に目覚めるお年頃。家庭教師の女子高生(黒川芽以)や路上のカップルの様子が気になって仕方がない。そんなある夜、女性の幽霊が少年のベッドに入ってきた。そして少年の下半身を...

それが毎晩続くと少年もさすがに憔悴。何かに取り憑かれているの?女子高生は心配する。そこで押入れに隠れて眠るが幽霊はやってきた。そこへ少年の父が。お前のところにも来ていたのか。父さんもお前くらいの時、その女が来たんだ。心配するな、大人になれば来なくなる。続けなさい...


思春期にエロチックな夢を見るのは自然現象だと思っていました。まさか幽霊の仕業だったとは。こんな幽霊なら大人になっても来て欲しいなんて。でもなぜお初天神なんでしょう。

コメンタリー音声では、大阪の曽根崎にあるお初天神(正式には露天神社)のこと。ここは曽根崎心中の舞台でもあるように、多くの遊女たちが不幸な人生を送った因縁の場所。その遊女の霊がさまよって出てきた、そんな設定とのことです。

本作が収録されている怪談新耳袋ふたりぼっち編には10本の短編が収録されていますが、主演は全て黒川芽以さんとなっています。そのため、どの作品もキャストロールのトップは黒川芽以さん。10本全ての作品に黒川さんが登場しますが、本作の主役は原 精君です。

まあ、とにかく美少年。まだあどけない表情。かなりエロチックです。そりゃ遊女の幽霊ですから美少年の方がいいに決まっています。そうでしたか。それで私が少年の時には来てくれなかったのか...ショボン

蛇足ですが、ヨーロッパの吸血鬼伝説。恋も自由に出来なかった当時の女性たち。そこへ毎夜イケメンの吸血鬼がやってきて血を吸う。エロティックな願望が伝説の下敷きになっていると、どこかで読みました。吸血鬼は美少年も襲うそうですが、映画やドラマでは女性だけ。


少年がベッドで寝ていると女の幽霊が...
(元画像は暗いので処理で明るくしています)
幽霊は少年のパジャマを脱がして下半身に...
(さすがに、ここから先の映像はありません)


家庭教師は、あんた何かに取り憑かれているかも。
(メガネをかけると別人のような顔に)
押入れに隠れても幽霊はやってくる。
父は「続けなさい」と羨ましそうに言った。




※後記
お初天神の周辺は居酒屋が密集する歓楽街。昔はここで宴会やコンパをよくしました。さくらしめじの菌活の旅 大阪編でも2人はお初天神でおみくじを引き、繁華街でたこ焼きを立ち食い。この頃の2人は本当に可愛かった。お初天神の幽霊に襲われなかったのが不思議なくらい。え?実は...





▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼「テレビ番組」に戻る