私鉄沿線97分署

初回放送・製作 1984年10月28日・テレビ朝日
作品評価 石原プロの刑事モノとしては庶民的で親しみやすい。
お薦めポイント 歌手の方など「軟派?」の面々が刑事役。
関連情報など 全90話。DVD発売中。配信もあり。
写真は第52話の田付貴彦君。


大都会や西部警察シリーズなど派手なアクションと男臭い刑事たち。そんな印象とはコロッと変わった石原プロの刑事モノで、2年間にわたって90話も放送されました。放送当時も何話かみた記憶があります。2024年になって配信で無料(月会費は必要)でしたので、1日1、2話ずつコツコツと鑑賞。

第52話。家出少女の隠れ家へ走っていく少年(田付貴彦君)。刑事たちが尾行しているとも知らず。
(当時は中学生でも私服はショートパンツの子も多かったようです)

東京の多摩地区に新設された警察の97分署。建物が間に合わずプレハブ庁舎。捜査課長(長門裕之)の下に個性的な刑事たち(高橋長英、鹿賀丈史、時任三郎、新沼謙治ほか)。そしてドラマの実質のボスである検視官(渡哲也)。

派手なドンパチは少なく、地元に密着した事件、少年少女の補導など、人間ドラマが中心。


石原軍団の刑事役の面々と違って、ソフトな感じの刑事に好感を持ちました。一番、違和感があったのが新沼賢治さん。♪嫁に来ないかぁ..と素朴な声で歌ってくれるのでは、なんて思いましたが、意外にも硬派な刑事さんでした。

そして一番の貫禄は、やはり我らがボスの渡哲也さん。今回は捜査関係ではなく検視官。署内では白衣を着ています。時には捜査にアドバイス。訳ありの子供とサッカーをしたり、怖い刑事とは一線を画す人情派。これで女性や子供のファンも増えたことでしょう。

子役さんの登場回としては第45話の磯崎洋介君。これは放送時にみた記憶があります。刑事たちを引っ掻き回す小学5年生のクソガキ役。約3年後の「じゃあまん探偵団魔隣組」では主役格の少年。この時も設定上はまだ小学生ですが、既に14歳くらいでちょっと厳しさもありましたが。

意外な拾い物は第52話の田付貴彦君。この回は家出した女子中学生のお話なのですが、その同級生役で登場。中学2年生ですが、まだ完全に声変りが済んでなく、時折みせる幼い表情が印象に残りました。

私がみた限りですが、少年俳優が登場するのは上記以外に、1話、11話、13話、23話、33話、38話、53話、62話、80話くらいです。配信(Amazon Prime)の各話あらすじを見て、子役さんが出演しそうな回を選んで視聴。他にもあるかもしれません。


第11話。晴れ着魔クンにプレゼント。
演じるのは(たぶん)幸内康雄君。
第13話。行くぞ マイ・ウェイ。
氏名特定出来ず。よく見かけた子だと思うのですが。


第23話。走れ ポリボックス・カー。
山田哲平君かな...ちょっと違うかも。
第38話。パパを恨むな キャンピング。
神藤一弘君。


第45話。UFO少年 ホシに接近。
磯崎洋介君。人騒がせなクソガキ役。
第45話。UFO少年 ホシに接近。
このクソガキが殺人現場を目撃。誰も信じてくれない。


第52話。モーレツパパを家出でKO。
田付貴彦君。この表情がいい。声もいい。
第52話。モーレツパパを家出でKO。
実家は魚屋。お世話になった検視官(渡哲也)に魚を..


第62話。メロスを追ってクラさんお疲れ。
サッカー少年。氏名は特定出来ず。
第80話。ロマン万才 少年探偵団。
少年探偵団の面々。やはり氏名は特定出来ず。




※後記
渡哲也さん。残念ながら2020年に逝去。ご実弟の渡瀬恒彦さんは2017年没。お若い頃はちょっと突っ張ったアクションが多かったのですが、ミドルエイジになられてからは、人情に厚くて温厚な印象を持っていました。いい役者さんが次々お亡くなりになるのは寂しいことです。






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