日清ちびっこのどじまん

初回放送・製作 1965年7月27日・フジテレビ
お薦めポイント 当時のオマセな子どもたちの熱唱と大村崑の司会。
関連情報など 放送期間は1965年7月から1969年9月まで。
写真は日本一大会の様子。


本レビューのきっかけは歌番組ではなく、CS放送のCMで見かけた大村崑さん。私が小学生に入るか入らない頃のイメージそのまま。もう90歳を越えておられるのに。喋り口調も若い頃と同じ。普通はお年を召されると、唾が絡むのか不明瞭な発声になられる方が多いのに。

それでネットを検索しているとyoutubeに本番組の断片が上がっているのを見つけました。トラッキングノイズが多くて画質は悪いのですが、家庭用ビデオなんて無かった時代。本当に貴重な映像です。


第1回日本一大会。出場者整列。司会は大村崑さん。

出場者は幼児から中学生。歌は当時の流行曲など。
・毎回7人が出場し、チャンピオンが決定。
・チャンピオンが7人集まると、グランドチャンピオン大会でグランドチャンピオンが決定。
・グランドチャンピオンが7人集まると、日本一大会で日本一が決定。準日本一も2名。


実は初代の司会者は桂小金治さん。しかし子どもが大人の流行曲を歌う事に異議を唱えてすぐに降板されたそうです。2代目が大村崑さん。関西人ですから「そんなカタイこと言わんと、好きな唄を歌ったらよろしいがな」とか言ったかどうかは判りません。私の勝手な想像。

youtubeに残っていたのは第1回、第3回、第4回日本一大会。各数分ほど。出場者は圧倒的に女の子が多いのですが、第4回日本一大会では初めて男の子が日本一に。この辺りは厳正な審査なのか、番組としての考えなのか。そんな事を気にしてはいけません。面白ければそれでよし。

他に「テレビ探偵団」(1986-1992)という番組で取り上げられた時の映像もyoutubeにありました。この映像はかなり鮮明。大村崑さんも登場しています。さらに野口五郎さんが出場した秘蔵映像のyoutubeもあります。

NHK音楽コンクール、童謡コンクールなどの真面目な音楽コンクールと比べてはいけません。まあ子どもが背伸びしたいのは時代に関係なし。今でもカラオケバトルなどの番組があり、小学生が大人の歌を歌っていますし。それも凄い点数で。


テーマ曲の合唱は音羽ゆりかご会。
♪どんどんどんどん歌っちゃえ..(レコードも発売)
歌っているのは大半が女の子ですが、
後列に少しだけ男の子もいました。


会場にいる少年が開始の発声。
日清ちびっこのどじま〜ん!
出場者のエスコート役も少年たち。
(真ん中にトラッキング・ノイズ)
全員が同じコスチューム。
日清のマスコットと同じ衣装。


第3回日本一大会。
日清のマスコットボーイ。
出場者7人の選曲ボード。
知らない歌もあります。
準日本一になった男の子。
歌は♪怪獣カバゴンのうた。


13歳の中学生です。
(私は知らない歌でした)
振り付けも気合いが。
(当時は中学生も私服は半ズボン)
彼も準日本一になりました。
日本一は女の子です。


第4回日本一大会
日本一になった少年の登場。
初めて少年が日本一に。
歌は何と♪好きになった人。
(おまけ)野口五郎さんも出場。
当時は本名でした。



※後記
番組タイトルは日清ちびっこのどじまん。当時はスポンサー企業の名前が付く番組が結構ありました。日清食品といえば2018年のNHK朝ドラ「まんぷく」のモデルになった企業ですが、そんなに大手企業でも無いのに、頑張ってスポンサーになったのでしょうね。



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