ちょっとマイウェイ

初回放送・製作 1979年10月13日・日本テレビ
お薦めポイント 安心して見れるホームドラマ。緒形拳さん演じるシングルファーザーと息子の関係が抜群。
関連情報など 全25話。DVD-BOX発売中。
写真は緒形拳さんの息子役の熊谷康二君。


レストランを舞台にしたホームドラマ。私もリアルタイムで時々見ていました。かなり以前にDVD-BOXが発売されて購入しましたが、長い間押入れの中に鎮座。最近になってやっと全話鑑賞。少年俳優の出番は少ないのですが、なにか心が癒されるドラマです。お薦めです。


レストランひまわり亭で働く事になった父。アパートの屋根裏部屋で息子と二人で暮し始めた。

東京の代官山にある老舗レストランひまわり亭。経営難の上にチェーン店にコックを引き抜かれて閉店寸前。経営者姉妹の三女(桃井かおり)は店の再建を決意。すぐ喧嘩するが腕のいいコック(緒形拳)などの人材を雇い入れる。出戻り長女(八千草薫)、やる気のない次女(結城美栄子)、その家族たちとドタバタしながらも奮闘開始。


主役は桃井かおりさん。友人役の研ナオコさんと二人。これまでの日本の女優さんとは違う自由で奔放な演技が印象に残りました。男性陣では緒形拳さん。腕はいいが、些細なことで腹を立てて飛び出してしまうコック。妻に逃げられ小学生の息子タカシ(熊谷康二)と二人で引越しを繰り返す。

コワモテの緒方さんですが、息子タカシとの関係は意外にナイーブ。というよりもタカシは息子でありながら女房のような役柄も。♪そばに私がついてなければ何もできないこの人やから...の唄ではありませんが、色々と身の回りの世話をしたり、相談にものります。どっちがオヤジなのか...

父親が八千草薫さん演じる長女を好きな様子を知ったタカシは、二人を再婚させようと煽りたてます。しかし本当に二人のゴールインが決まった夜。タカシは寂しさに襲われます。包丁1本とランドセル1つを持って二人だけで流れてきた時間を思い出して。

「父ちゃん叔母さんが好きなんだろう(僕よりも=心の中の声)」。父は即答「何を言うんだ!俺はお前が1番好きなんだよ」涙を浮かべるタカシ。このシーンは名演でした。

演じた熊谷康二君。このドラマの後「青春の門」などの映画に出演しますが、その後は俳優を辞めたようです。続けていたらいい役者さんになれたと思うのですが、こればかりはその方の人生です。


ひまわり亭の採用面接にやってきた父。
タカシも一緒とは。父ちゃんがキレないように...
右端はレストラン経営者姉妹の次女の娘クミコ。
イケメン少年と仲良くしてるのを見て面白くない。


ある企みが失敗して落ち込む父ちゃん。
タバコ吸う?気遣うタカシ(缶ピースとは)
授業参観の日。タカシとクミコは同級生。
(この時代は男子の服装の方が露出度が高い)


レストランの従業員がボーナス支給を求めて闘争。タカシも巻き込まれる。
この頃から他の従業員との絡みも増えてきたタカシ。あっち向いてホイ。


神田正輝さんと桃井かおりさんに挟まれるタカシ。
当時大人気のスターに挟まれても堂々としたもの。


父ちゃんが熱を出して倒れた。看病するのはもちろんタカシ。
子どもとはいえ、父子だから当たり前。


ナツミ(桃井かおり)がラブホテルから戻らない。 姉(八千草薫)と父ちゃんが様子を見に。
タカシもついてくる。こんな半ズボン少年がラブホテルとは。今なら警察に通報。


父の再婚が決まり鯛焼を買ってきた。タカシは寂しくて
半分をちぎって父に。食べろよ。
残りの半分をタカシが食べた。この後、涙が...
親子の契りを確認する盃ならぬ鯛焼だった。




※後記
本作品の時間枠でその後に放送されたのが「池中玄太80キロ」これは常に視聴率20%半ばを超える大人気ドラマで、続編やスペシャルなどが次々に製作。そのために本作は霞んでしまいましたが、DVD-BOXが発売されただけでも有難いと思っています。



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