2019年 青輝賞

2019年の序盤は少年俳優主役の作品が立て続けに公開され、久し振りの盛況かと思ったのですが、中盤以降はいつもの年並みになってしまいました。それでも主演◯◯の少年時代役という需要は着実に増加しているようで、僅か数分の出番でも印象に残る少年俳優が多勢出てきました。

なお以下に発表した作品は2018年以前に公開されたものもありますが、あくまで管理人が2019年に鑑賞した作品という基準で選んだものです。逆に2019年公開ながら未鑑賞な作品(例えば寺田心君の「ばあばはだいじょうぶ」など)は来年以降の対象とさせて頂きます。


2019少年映画大賞「青輝賞」

2019年青輝賞・作品賞
まく子 荒唐無稽な物語ですが、しっかりと少年の成長を描いた作品。

2019年青輝賞・少年映画ベスト6
1.まく子 脚本に納得できない部分はあるものの、とにかく山阜君が大熱演。久し振りに見た堂々たる少年映画でした。→ review
2.僕はイエス様が嫌い まるでヨーロッパ映画のような静かな作品。少年の雰囲気も素晴らしい。もう少し盛上りがあれば1位に。→ review
3.WE ARE LITTLE ZOMBIES 見る人によって評価が分れる無機質な作品。私は高評価。時間が経つほどに面白さがじわじわと蘇ってくる。1位にしてもいい作品。→ review
4.こどもしょくどう 貧困家庭の子供という社会問題への掘下げは不足。藤本哉汰君は素晴らしいのですが、演技力が十分活かされていないもどかしさも。→ review
5.東京彗星 TVや映画で引っ張りだこの大西利空君。でもこれが唯一の映画主演作。しかし30分弱では物足りない。→ review
6.パパはわるものチャンピオン 良くも悪くも寺田心君に尽きる作品。彼はある意味天才だと思います。映画の内容はワンパターンですが娯楽としては合格点。→ review

2019年青輝賞・最優秀少年俳優賞
山 光 (13) 「まく子」での熱演。その他「いちごの唄」など。またNHKドキュメンタリー「ボクの自学ノート」での朗読も素晴らしい。

2019年青輝賞・優秀少年俳優賞
二宮 慶多(13) 「WE ARE LITTLE ZOMBIES」での独特な存在感。その他「旅猫レポート」など。
佐藤 結良(13) 「僕はイエス様が嫌い」の主演。海外の映画祭でも高評価。
大熊 理樹(14) 「僕はイエス様が嫌い」準主役。爽やかなアイドル顔が印象的でした。
藤本 哉汰(16) 「こどもしょくどう」での安定した演技力。できれば単独主演の作品が見たかった。
大西 利空(13) 「東京彗星」主役。その他「キングダム」など。端役は才能の浪費。これからが本番。
寺田 心(11) 「パパはわるものチャンピオン」主演。姿は幼い子供。中身はベテラン俳優かと..
田口 翔大(15) 「旅猫レポート」では大熱演。少年時代だけで映画にして欲しかった。
森安 奏太(16) 「ずぶぬれて犬ころ」の中学生役。地方の少年俳優にももっとチャンスを。
大川 星哉(12) 「十年 Ten Years Japan」「泣き虫しょったんの奇跡」出演。短い出番でも印象的。
蒲田 優惟人(14) 「長いお別れ」の孫の少年役。優しい演技が印象に残りました。
藤岡 貴志(不明) 特別表彰。1996年製作で2019年公開「夏少女」主役の一人。是非ともBD/DVD化を。

その他、込江海翔君、田中奏生君、窪塚愛流君、池田優斗君など多くの小中学生の少年俳優が出演しました。今後は主役級の作品が増える事を切に願います。




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