実写映画 テニスの王子様 (2006年)

少年映画評価 9点
作品総合評価 5点
少年の出番 100%(主役)
お薦めポイント 本郷奏多君の生意気顔
映画情報など 2006年公開/DVD発売済
(写真は本郷奏多君)


少年ジャンプ連載といっても、読者層はいわゆる「腐女子」と呼ばれる女性が独占するマンガの実写版。しかもアニメとか、ミュージカルなどで固定ファン層が確立しており、彼女らのガラの悪さは男性諸君にはついていけない世界。でもそんな事はどうでもいいんです。本郷奏多君が少年期の最後の輝きを発しているだけで、貴重な作品です。

■ストーリー

テニスの全国名門中学である青春学園に、アメリカ帰りの天才少年、越前リョーマ(本郷奏多君)が転校し、テニス部に入部。自信満々のリョーマは鼻つまみ者にされようとも意に介さない。しかしキャプテン(城田優さん)に試合で負けてからは、少し心を入れ替えた。

やがて全国大会が始まった。地区予選の決勝は、超強豪の氷帝学園。ここは中学生とは到底思えない、超人揃い。リョーマは氷帝学園でも最も腕の立つ選手と対戦することになった。


■観るのに勇気がいった

映画の公開規模は小さく、東京でも渋谷と郊外シネコン2館で上映される程度。渋谷(Q-AX)は本当に腐女子ばかりで、ここで男性1人で観る勇気はなく、シネコンも切符を買うのは気が進まない。新宿や歌舞伎町でやってれば、男1人でどんな映画を観たって恥ずかしくもなんともないんですが、やってない!

実家のある大阪へ帰省した時、新世界の近くの動物園前でやってることを知り、ここの客層なら、労働者風の男もいるのではと思い、行ってみるとその通りでした。女の子も多いけれど、労働者風の中年や老人も1人でどんどん入っていく。私も安心して鑑賞できました。(残念ですが2007年に閉館)

■なんてったって本郷奏多君

どうもテニプリはミュージカルで、各キャスト(俳優)に濃厚な固定ファンがいるようで、この実写映画に選出されなかった俳優のファンを中心に猛烈なバッシングがあったようです。

この監督さんは、そんな事をお構いなく、他のキャラは簡単にあしらって、本郷君演じるリョーマに徹底的にフォーカスしているところが、好感が持てます。この映画にヒロインとして出演した女優の岩田さゆりさんも、気の毒な程、無視して本郷君が目だっていた作品です。

HINOKIOで監督さんに無視された分を、この作品ではひいきして貰って少年時代のメモリアル作品に仕上がりました。惜しむらくは、HINOKIO撮影時の13歳頃だと、もっと良かったのに。

目を痛める。少し幼い表情がいい
脚を狙われて倒れるリョーマ。頑張れ!





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