| 少年映画評価 | 7点 |
| 作品総合評価 | 4点 |
| 少年の出番 | 70％（準主役です！） |
| お薦めポイント | ゴーストのメイクをした相澤侑我君は必見 |
| 映画情報など | 2013年製作。DVD発売中。 （写真は相澤侑我君） |
天てれで気になっていた相澤侑我君の出演作品。youtubeで予告編を見た事はあったのですが、どこで上映しているやら全く知らないうちに忘れてしまった作品。最近になってレンタル店で見つけて鑑賞。意外や意外にも少年映画でもありました。
喜んでレビューを書こうと思い、参考にするためネットで他の方々の感想などを検索すると、相澤侑我君は全くスルーでした。感想を書かれているのは広瀬すずさん（本作出演時はまだ無名）のファンの方ばかり。
AmazonのDVD情報で記載されている出演者はマキタスポーツさん、相澤侑我君の2人だけ。
一方Yahoo映画ではマキタスポーツさん、広瀬すずさん他、計5人が記載。その中に相澤君はいません。子役なので省略されたのでしょうか。
そんな事は置いといて。広瀬すずさんより相澤君の方がずっと出番が多い事だけは確かです。少年映画ファンの皆様で、まだ見られていない方は是非ともご覧になって下さい。
幽霊となったカブキックスの4人。マサルには見えないが、気配は感じている...売れない中年ミュージシャンの西岡(マキタスポーツ)は借金でヤクザに脅され、妻と息子マサル(相澤侑我)は愛想を尽かして別居中。そんなある日。作曲中に雷が落ちたと思ったら4人組の幽霊が出現。彼らはカブキックスというヘビメタバンドの面々。ライブ中に落雷事故で死亡したのだった。
4人はもう一度自分たちの音楽を披露するまで成仏できないと言い、西岡に憑依して曲を作らせる。他に女子高生(広瀬すず)や神主、霊媒師に憑依してゴーストバンドを結成。一方息子のマサルは父が心配でいつも様子を見ていたが、結局はマサルもバンドメンバーに加わる。
有名ディレクターに見出されて一時は人気が出たゴーストバンドだったが、カブキックスの盗作疑惑（そりゃ本人だしなぁ..）や借金騒動で解雇。最後のチャンスとして神社の境内でライブを開催するが...
チャンプ、オーバー･ザ･トップ、邦画ではお父さんのバックドロップ、パパはわるものチャンピオンなど数えきれないほどある少年映画とほぼ同じ構図です。
主人公の中年オヤジ。どちらかと言えばフォーク系のミュージシャン。ヘビメタやロックとは縁が遠そうなのがややミスマッチ。借金、解雇、離婚...先が全く見えなくなった夜。廊下に座りこんでいる息子。そっと隣に座ってギターを爪弾くオヤジ。昭和の父子ですなぁ..
とにかく息子役の相澤侑我君がいい。純真な少年？いやどこか違う。天てれでもそうでしたが、大人を挑発する小悪魔的な表情。でもやっぱり父を思っている。離婚して欲しくない。いい演技でした。
残念ながら芸能活動は引退されたようです。ささやかな作品ですが、こんな作品を残してくれていただけでも素晴らしい事だと思います。
離婚届を手にする中年ミュージシャン
町で怪しげな父を見た。見えない誰かと話を..
父のバンド練習をビデオで撮影するマサル
何もかも行き詰まった父。そばに居るのはマサルだけ
父の元を去りかけたマサルだったが
これが最後のライブ。父がメイクしてくれた。
ゴーストのメイク。決まってるぅ！
最後は母も来てくれた。みんな大拍手。※後記
DVDには本作品の他に3作品の短編が収録されています。｢Regret｣、｢通学ダッシュ！｣、｢Starry Night｣。それぞれ10分ほど。少年俳優は全く出てきませんので、ここでは省略します。