フルーツバスケット (2022年)

上演年・場所 2022年・日本橋三井ホール
舞台評価
お薦めポイント 中性的な古賀瑠君と出演者最年少の陣慶昭君。
関連情報など BD発売中。
(写真は陣慶昭君)


高屋奈月さんの少女漫画が原作で2001年、2019年と2回もTVアニメ化された人気作品との事です。私は全く知りませんでしたが、古賀瑠(るいと)さんのツイッターをチェックしていて2022年に舞台化される事を知りました。でもこの時点では「私には関係ないか」などと思っておりました。

舞台が近づき出演者から告知のyoutubeが公開されはじめ、その中で陣慶昭君のyoutubeを見て、これは見たいと切に思ったのですが、さすがにオヤジ1人では行けません。でも豪華2枚組のブルーレイが発売されて鑑賞しました。陣慶昭君のyoutubeはこちらから。(リンク切れの際は申し訳ございません)

陣慶昭君の登場シーン。右下が主役の吉田綾乃クリスティーさん。

※さすがに少女漫画の世界にはついていけませんので、ごく概要だけ。

主人公は女子高生の北村透(吉田綾乃クリスティー)。家族を亡くし、同級生の草摩家に居候する事になった。草摩家の一族は全員、十二支などの動物霊に憑かれていた。例えば草摩紅葉(古賀瑠)はウサギ、草摩燈路(陣慶昭)はヒツジなど。主人公はそんな草摩家の面々と交流を深めていく。


出演者が多いうえに、同じようなビジュアルなので判別が出来ません。2009年に舞台化された時は全員男性だったそうです。2022年の舞台は乃木坂46の人気アイドルを主人公に、美少女とイケメンで構成。とにかく登場人物の名前が難しくて。透(とおる)なんて男性名と思ったら主役女子高生。

そうかと思えば草摩紅葉(そうま もみじ)なんて女性名の古賀瑠君。彼は外見も声も性別不詳の不思議ちゃんですので似合っていました。出番も多くて重要な役どころだったと思います。

草摩燈路(そうま ひろ)役の陣慶昭君。短編映画『消しかすの花』で好演し、東京青春映画際で主演男優賞を受賞した時は本当の小学生でしたけれど、本舞台では13歳。声も変わっていましたが、でも舞台出演者の中では本当の少年。古賀瑠さんも彼の隣では少し色褪せて見えます(すみません)

実際に舞台へ行くのは出来ませんが、ブルーレイの発売は本当に有難いことです。出演者のアップなど多視点のカメラで撮影したバージョンと、客席に固定した定点カメラで撮影したバージョンの2枚が入っています。舞台全体を見るにには固定カメラ。俳優さんをアップでみるには多視点カメラ。ちょっと高かったけれど値打ちがあります。

2023年にも上演されるそうですが、今度は「黒執事」のようにダンスや歌もあるミュージカルにして欲しい。これは経費が1桁違うかもしれませんので無理でしょうけれど。少年俳優が出演されていれば、またブルーレイを買いたい。そんな気持ちです。


もみじ役の古賀瑠君。安定した中性ぶり。
(出番も多くてかなり重要な役)
主役女子高生との絡みも多くて。
(やはりもう青年の身体つきに)


ひろ役の陣慶昭君。登場は後半から。20分弱。
(声は古賀瑠君よりも低くなっていました)
長い時間、膝を立てて靴をはく。
(これは演出でしょうか)


最後は主人公からお仕置き。抱きしめの刑に。
(異性に触れると、憑依しているヒツジに変身)
年長者にも生意気な口をきく。
(クソガキ役ですが、何となく許される)


メイキングより。古賀瑠君と陣慶昭君。
(こうして並ぶとBL風)
大千穐楽の日。
(よく頑張りました)


第8回公演終了後のアフタートークイベント。陣慶昭君の登場はこの1回だけでしょうか。
(両隣の男性は堂々を足を開くなかで、女の子のように膝を揃えているのが微笑ましい)


※後記
陣慶昭君はソプラノ♪7ボーイズにも所属していたとの事です。映画などのお仕事の関係でしょうか、すぐに退団されたようですが、歌も上手いんだろうと思います。変声済みですが、またどこかで歌って欲しい。




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