11人もいる (2011年)

初回放送・製作 2011年10月21日・テレビ朝日
作品評価
お薦めポイント 大家族のドタバタ物語。出演者が大変豪華。
関連情報など 金曜ナイトドラマ 全9回。BD/DVD発売終了。
写真は双子役の福島北斗君、海斗君。


スカパー!は5局(セレクト5)しか契約していませんが、年に1回プレゼントとして全チャンネル(一部除く)を2週間だけ視聴できます。その時にチャンネルをパラパラと変えながら見ていて、テレ朝チャンネルを選局した時に、たまたま放送していた作品。

まだ高校生だった神木隆之介さんが主役。こども店長として人気だった加藤清史郎君も準主役。他にも子役さんが大勢出演。放送当時は深夜枠だったこともあり、全く知りませんでした。

兄妹の三男と四男は双子。番組ではあまり目立たなかったのですが、本レビューでは彼らに注目しました。

18歳の長男(神木隆之介)を頭に5男3女の8人兄妹。父は売れない写真家。兄妹7人の母は事故死。今の母は後妻で末っ子(加藤清史郎)を産んだ。母は喫茶店を経営するが家計は苦しい。こんな家に先妻の幽霊が現れた。しかし幽霊が見えるのは血の繋がらない末っ子だけ。

長男は家計を助けようとバイトに明け暮れるが、ある女性を妊娠させてしまった。兄妹はそれぞれ美少女コンテスト、いじめ、初恋、家出などの騒動。長男は女性と結婚。ハッピーエンドと思いきや家族の家が火事で全焼。なんと両親は保険金でマイクロバスを買い、車上生活しながら、家族で合唱団を作り、各地の施設をめぐって行く...


たった9回ですがエピソードはてんこ盛り。8人兄妹それぞれが主役のエピソードがありますが、メインは長男の神木隆之介さん。幽霊が見える加藤清史郎君もメイン扱いです。長女はまだブレイクする前の有村架純さん。次女は超美少女の金井美樹さん。色気より大食いの三女も本当にいい味出していました。

次男は平岡拓真君。丸刈りの中学生で野球部。いじめられているのに自覚がない少年。ズボンを脱がされたりするシーンは主演した映画『中学生円山』と同じく、身体を張った?熱演でした。いじめっ子の一人に、まだ可愛い感じの萩原利久君。

三男四男は双子で、演じているのは福島北斗君と海斗君。兄妹の中では一番地味な扱いなのですが、私はこの2人が一番気に入りました。双子の1人に同級生女子が告白。でも双子の区別がつかない。双子だって個性があるのにいつも2人一括り。双子弟に嫉妬した兄が家出。弟が兄の分まで偽装したので、家族は全く気づかないとは。

主役の8人兄妹と並行して、テレビで取材されている設定の(架空の)大家族がいます。これがややこしくて最初はどういう関係なのか理解できず困りました。この大家族の中に、家出した双子の兄が紛れ込んでいたのです。それをテレビで見て、初めて双子1人がいない事に気づく訳です。

他の子役さんでは、大食いの三女を好きになる渡邉甚平君演じるイケメン転校生。長男の小学生時代を演じた宮城孔明君など。宮城君は映画『ぼくだけの宿題』で主役を務めています。父親役の田辺誠一さん。最近は歴史番組の司会役しか見てませんけれど、神木君の父親役はハマり役でした。


いじめられているのに自覚がない次男役は平岡拓真君。
右は兄妹の叔父。演じるは星野源さん。
僕はいじられキャラ。これは冗談なんだよ。
左は萩原利久君。彼もいじめられる側に...


眠っている双子の鼻をツンツンするのは父親。
俺も正直、どっちなのか判らなくなるんだよなぁ。
双子なのに弟は女子にモテるし、絵も上手い。
火災予防のポスターで特撰。(火災予防が後で...)


弟ばかり。双子の兄はジェラシーモードに。
オカマ?の祖父が「家出しちゃえよ」とけしかけた。
戻ってきた兄を幽霊の母が平手1発!
でも泣いて抱きついたのは生きている母。


イケメン転校生役は渡邉甚平君。
なぜか大食いの三女を好きになって。
でもまた転校。中学生になって三女と再会。
相変わらずイケメン。でも他に恋人がいて三女は失恋。


長男も小学生時代はイジメにあっていた。
小学生時代を演じたのは宮城孔明君。
(おまけ)変質者による男子児童の誘拐事件が頻発。
家出した双子兄も誘拐されたのかと心配する。
でも犯人逮捕。右の野球少年とサッカー少年はオトリ?


家族でスカイツリーへ。そこで双子が火事を発見。なんと自分たちの家だった。ポスターを描いたのに...
(後列はまだ若い有村架純さん、田辺誠一さん、金井美樹さんなど...)


家を失った家族はマイクロバスでジプシー生活。そして家族で真田合唱団を結成。全国各地の施設を回る。
(中央は長男役の神木隆之介さん。ご本人は大学進学せず、俳優に専念する事を決意された頃。)



※後記
11という数字は、萩尾望都さんの名作マンガ「11人いる」のパロディなんでしょう。私も大昔に妹が持っていた少女漫画を読んだ記憶があります。家族ではなく10人の候補生のはずなのに11人いて、誰が余計者なのか判らないというサスペンス物語。アニメやドラマにもなったそうですが、これは見た事がありません。





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