まく子 (2019年)

少年映画評価 8点
作品総合評価 5点
少年の出番 100%(久々に少年が堂々主役の作品)
お薦めポイント とにかく山崎光君の身体を張った熱演
映画情報など 2019年公開/DVD等未発売
(写真は、堂々主役の山崎光君)


2019年3月17日にテアトル新宿で鑑賞。前日は小田原観光。当日朝に小田急特急ロマンスカーで新宿まで。しかし特急とは名ばかり。町田から先は路面電車以下のスピード。何とか映画館へ走って本作品を鑑賞。その後は第一生命ホールでTOKYO FM少年合唱団 第35回定期演奏会。まさに少年色の日でした。

久々に本物の邦画少年映画。キャストロールのトップに少年俳優の名前を見るのは、ある意味感動的。脚本にツッコミどころは多々ありますが、第2部にカテゴライズしました。見る前は一抹の不安があったのですが、とにかく山崎光君の成長と熱演には驚きました。

軽蔑していた父(草なぎ剛さん)に、下半身の悩みを打ち明けるサトシ。
(2人ともお尻丸出しで熱演。恥ずかしいお年頃なのに役者根性ですね...)
(草なぎさんの出番は控えめ。昔の事務所なら決して許さなかったかも...)
■ストーリー

舞台は群馬県の四万温泉。ある温泉宿の息子サトシ(山崎光)は11歳。そろそろ大人になりかかる年頃。しかしサトシは大人になんかなりたくなかった。それは父親の浮気のせいだ。大人の男なんて最低の人間ばかりだ。

サトシの温泉宿に新しい仲居さんがやってきた。娘のコズエ(新音)を連れて住込みで。コズエはサトシと同じ11歳。そして超美少女。温泉宿でも学校でもたちまち人気者。でも変な娘だった。サトシの後を追いかけてきて「私たちは別の星から来たの。そこは不死の星。ある事情で死を知る必要があり、地球にやってきたの」

最初は全く信じないサトシ。しかしコズエの周囲で奇妙な事が起きる。不登校の友人ルイ(内川蓮生)、働きもせずブラブラしている変な男。父の不倫相手の女...サトシを取り巻く人間の事が少しずつわかってきた。そしてコズエは星に帰っていくという...

■山崎光君はアテ馬でも、引き立て役でもなかった...

新音(にのん)さんが本当に超美少女。お父様が英国人との事ですが、日本語は自然だし清楚な雰囲気が抜群。時々みせてくれたショートパンツ姿。その脚の美しさに私もタジタジ。もっと見たかったなあ...

そして映画を見る前に持っていた一抹の懸念とは、本作品は新音さんプロモートする事が目的で、主役少年はあくまで引き立て役。なので少年俳優に美少年を起用せず、等身大(11歳には見えませんが)で普通の少年である山崎光君を起用したのではなかろうかと。

でもそれは間違いでした。美少女の新音さんも活躍しますが、最初から最後まで主役は山崎光君。本当に大熱演。また(鼻の穴が見えない)角度によっては山崎君もドキッとする美少年。こういう映像を丹念に撮ってくれるのは女性監督ならではかもしれません。男性監督ならきっと新音さんonly。

■ストーリーと雑感

撒く子の意味が今一つ判りません。撒き上げた物はやがて落ちるからこそ美しい。散るが故に桜は美しいというのと同義でしょうか。私なんかずっと不死な方が有難いんですけれど。俗物ですから。

不登校の友人ルイ役は内川蓮生君。村上純さん演じる不審な男がなぜかルイと親しくて、部屋にまで入り込んでいるのです。この男はその気のあるヤツかと思っていたら、ルイは「彼は僕の秘書みたいなもの」...いつのまにシエル坊ちゃんになっているのがご愛嬌。

クラスの男子の中にひときわ,お顔が派手な少年が一人。どこかで見たようなと思っていたら池田優斗君。結構出番も多いのにも関わらずパンフレットに名前も無いのが残念。

内川蓮生君や池田優斗君も主役を張れる少年俳優。でも本作は山崎光君が正解。「ごめん」や「中学生円山」のような下ネタ丸出し作品を熱演するには、内川君や池田君はまだ幼いように思います。

高橋優さんの主題歌もなかなかいいですし、早くBDかDVDを発売して欲しいところ。以下、写真や画像はまたBD発売後に入れ替えます。

不思議美少女コズエはサトシに絡む
(小学生には見えないけれど美少女ですなあ...)
城跡はサトシの大切な場所。コズエを連れていった
(♪とっておきのその場所へ..連れてってくれる...かな)


雨の夜。サトシは父が浮気をするのを見た
(♪傘もささず、ずぶ濡れな君はそこにいた..)
夢を見て下着を汚した夜。父の浮気相手を見つけた
(ダサい下着と思ったら、体育のハーフパンツ)


コズエが星に帰っていく。
(サトシの目尻に涙が1粒流れ落ちた...)
神輿をかつぐ同級生男子は池田優斗君。
(四万温泉といえばファイト。田中冴樹君を思い出すなあ...)
(内川蓮生君の写真がなくてすみません)





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