3人の母親。共通点は石橋ユウという名を持つ息子がいることだった。
静岡のユウ(柴崎楓雅)の家は裕福な上流家庭。何の不自由もなく育っていると母親(尾野真千子)は思っていたが、ユウは二重人格。表は明るく優しい少年。裏は陰湿なイジメと暴力で人間をコントロールする。しかし被害者の少年たちがユウと家族を糾弾。父親は他人事。家庭はもろくも崩壊へ
神奈川のユウ(外川燎)の家は両親共働きの中流(の下)家庭。母親(菅野美穂)は仕事と家事の両立に苦しむ。ユウと弟は言う事を聞かず母を苛立たさせるばかり。反抗的なユウに時折り殺意さえ抱く。失業した父親がそれに輪をかける。やがて離婚し、家族は崩壊へ。
大阪のユウ(阿久津慶人)の家はシングルマザーの貧困家庭。母親(高畑充希)は寝る時間も惜しんでアルバイトを掛け持ち。全てユウのためにと思っているが貯金は雀の涙。そんな母にユウは何も言えない。イジメられている事も。そしてなけなしの貯金が叔父に盗まれた。母は心が壊れそうになったが...
神奈川のユウと弟。この二人には確かにイライラします。しかし本作3人の母親の中で菅野美穂さん演じる母親が一番苦手です。うじうじ、グダグダと。はっきり言ってこういうメンタルな人間のお芝居は見たくありません。自分のメンタルまでおかしくなりそうで。
大阪のユウ。なんで大阪といえば貧乏な下層民という設定ばかりなんでしょう。大阪人として抗議したい。それはおいといて高畑充希さん演じる大阪のお母ちゃんが一番まともに見えました。大阪出身の高畑さんですので言葉も違和感なし。心が折れそうになっても何とか持ち直しました。さすが大阪人!
もう一人、4番目のユウがいました。そのユウは母親に殺害され、母親は刑務所に収監されています。そして息子の殺害に至った思いをネットに残していたのでした。3人の母親はそれを読んでいた。
3人の少年俳優はよく頑張りましたが、本作品は2回見たいとはどうしても思えません。私も残りの人生を考えれば、好きな作品だけを見ていきたい。暴力、グロ、メンタル、電波系?は無理です。
(思いっきり美少年が出ていたら一応は見ますけど...ナンヤ)