星野先生は今日も走る (2025年)

少年の出番 主人公の教師の教え子たち。結構出番があります。
寸評 まるで昭和の熱血教師のようにガンバる産休代替教員。最初は小気味良かったが。しかし最後は悲劇。こんな教師モノは初めて。
映画情報など 2026年公開。ディスク等発売は未定。写真は山口暖人(はるひ)君。


昨年の『僕のなかのブラウニー』に続く相馬雄太監督の商業映画第2段。先生役のみやぞんさん、児童役に山口暖人君ほかとの情報を聞いて楽しみにしていました。長編というには67分と短めの作品ですが、最後はちょっとショックを受けました。これから見に行かれる皆様はこれを読まずに、予備知識なしで鑑賞して下さい。

(映画チラシより)本作の主要メンバー
左からエイト(山口暖人)、隣クラスの先生(大原櫻子)、カナ(三浦あかり)、星野先生(みやぞん)、リオ(柊吾)

産休代替教員として小学校6年生を受け持つ事になった星野先生(みやぞん)。これが初めての学校勤務とあって、もう頭からヤル気むき出し。教室での第一声は「僕は皆さんの家族です」事前情報に捉われず自分の感性で児童たちと取り組む。児童たちは星野先生に好感をいだいた。始めのうちは...

問題を持つ児童たち。父からパワハラを受けるエイト(山口暖人)、音読が出来ないリオ(柊吾)、不登校のカナ(三浦あかり)。星野先生は先入観を捨てて全力で寄り添うが、昭和熱血先生のやり方は通用しなかった。3人とも一番悪い形、不幸な形で終わってしまい、星野先生も解雇された。


まあ昭和や平成の頃のドラマには熱血教師が大勢いました。金八先生、サンキュー先生、熱中時代、教師びんびん物語。どの先生も紆余曲折はあれど、子どもたちからも親や同僚教師たちからも絶大な信頼を勝ち取っていきます。理想の先生として。

しかし本作の星野先生は(教員免許は持っていたが)もう40歳近いのに学校勤務経験なしで塾講師をやっていたという設定。そんな人でも産休代替教員に採用されるの?まあ人物本位ですから採用されたのでしょう。しかもいきなり6年生の担任。別クラスの担任から、このクラスの情報をお話しましょうと言われたのに、先入観を持ちたくないからと言って断ります。

リオは普段のテストや会話は問題ないのに、当てられて音読しようとすると出来ません。星野先生は放課後マンツーマンで音読の練習。しかし実はリオはディスレクシア(読字障害)という病気。これに気づかず根性論で進めた結果、リオは登校拒否に。演じた柊吾君。児童役の中では一番印象に残りました。

エイトは私立中学受験。家では父親が暴力も厭わず勉強させます。反発したエイトはナイフを持って...星野先生は父親と話をしますが、なんと父親を肯定。お前のためにここまでしてくれる父親はいないと。結局エイトは事件を起こして相談所へ。演じた山口暖人君。ドラマ柚木さんちの四兄弟では可愛い感じだったのに、ドスの効いた声に変声し、人相も少しヤンキーっぽく。時の経つのは早いなあ...

カナはギフティッドで高いIQを持つ少女。学校へは月1回しか登校出来ないが、ネットで海外のフリースクールに入って自宅学習。しかし星野先生はカナの家を押しかけては学校に来るように説得。色々あってカナはフリースクールも止め完全に引きこもりになってしまった。

もう一人。星野先生は塾の教え子だった中学生(楠楓馬君?)とばったり出会い、蕎麦屋で蕎麦を奢ります。進学した私学はどうだ?「うんバカがいない学校は快適だ」星野先生は何も反応しません。さらに中学生は蕎麦に七味唐辛子を信じられないほど大量にかけます。明らかに異常な行為なのに、星野先生は何もいいません。この辺りから星野先生の限界が見えてきました。

ただラストシーン。打ちひしがれた星野先生の歩く先には中学校。少しだけ希望の光も...


(予告編より)中学受験に苦しむエイト。可愛かった山口君も思春期真っ盛り。


(予告編より)音読が出来ないリオ。柊吾は童顔ですが、もう中学生との事。


(予告編より)星野先生がクラスの児童を連れて不登校のカナの家へ。(これはやり過ぎ...)


(予告編より)塾の教え子を蕎麦屋に。見事、私立中学に合格したが。
蕎麦に七味を山のように入れる。病んでいる感じも..でも先生は何も言わない。


(予告編より)星野先生はリオとマンツーマンで音読を特訓。
(これは映画本編なのか、撮影中のオフショットなのか。柊吾君の笑顔が本当にいい!)



※後記
主演のみやぞんさん。お笑い芸人としては全く知りませんが、2020年から3年間、Eテレ「天才てれびくん」のMCをされていたのをずっと見ていました。トレードマークの鶏のトサカみたいなヘアスタイルも違和感ありません。逆に本作で普通のサラリーマンのようなヘアスタイルに違和感。ただあの3年間はコロナ禍で、満足なロケや企画なども出来ないのが残念だったと思います。この天てれで子どもたちに寄り添う姿をみて本作にオファーがあったのかも。





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