製作年・国 | 2010年・アメリカ/イギリス |
少年映画評価 | A+ |
お薦めポイント | リメイクであるが、完成度の高い吸血鬼映画 |
映画情報など | 2011年国内公開、DVD発売済み 写真はコディ・スミット=マクフィー君 |
2011年8月7日、TOHOシネマズ梅田(大阪)にて鑑賞。
いわずと知れた昨年の衝撃作品『ぼくのエリ200歳の少女』のハリウッド・リメイク版です。アメリカでは昨年(2010年)に公開されヒットしたとの事で、既にDVDも発売されています。実は個人輸入通販サイトでブルーレイを購入しておりました。(日本語字幕無しのせいもあり、ちょっと億劫でまだ封も破っておりません)
なので、わざわざ映画館へ行こうか迷いました。でも大スクリーンで見ておくべきと思い直し、梅田のど真ん中にあるナビオ阪急ビルへ。ここは久し振りです。昨年の「ぼくのエリ」はミニシアター系のテアトルでの公開でしたが、本作は堂々のメジャー系。といっても1番小さなスクリーンでしたけれど。
ストーリーは、スウェーデン映画の『ぼくのエリ 200歳の少女』と同じですので、そちらを参照して頂く事として、ここでは省略します。
さて映画の内容ですが、オリジナルの「ぼくのエリ」をほぼ完全に再現したリメイク。舞台はスウェーデンからアメリカに移っていますが。ハリウッドでリメイクした作品は、原作より思いっきり評価を下げるケースが大半なのですが、本作品はかなり満足度が高いものでした。北欧と米国の風土の違いはあるものの、それをうまく処理しています。
しかしリメイク成功の要因は何よりも主役のコディ・スミット君の演技力だと私は思います。もちろんヴァンパイヤを演じた超人気少女、クロエ・グレース・モレッツさんの魅力も文句なしですけれど。
昨年公開の海外作品のNo.1(あくまで私の主観ですが)だった『ザ・ロード』の主役も素晴らしかったのですが、少し成長して何とも言えない雰囲気の少年になっています。ちょっと目と目の間隔が広いので、宇宙人のような不思議少年のムードを持つ独特な存在感。
パンフレットにある監督さんの話「オーディションでコディ少年を見つけて、初めてリメイク版を作れるという手応えを感じた」というくらいの入れ込みようで、これを読んで本当に嬉しくなりました。
というのも毎度のことですが、本作「モールス」のプロモーションは100%美少女クロエさん一辺倒。コディ君はおまけみたいな位置づけ。でも映画を見ると主役は完全にコディ君です。スタッフロールでもトップに出てきます。と、書きましたがボヤキではありません。私はクロエさんも好きですし、本作は久し振りに満足できる映画でした。皆様も是非、鑑賞下さい。