両親を亡くした10歳のルイス(オーウェン・ヴァカーロ)は伯父の怪しげな豪邸で暮す事に。伯父は魔術師。隣のフローレンスも女性魔術師。伯父は優しいが、この戸棚だけは決して開けていけないと厳命。転校先ではルイスは変人扱いで一人ぼっち。しかしタービーという少年がルイスに近づく。ルイスは彼と友人になりたくて禁を破る。
戸棚に中には死者を蘇らせる魔術書。ルイスが蘇らせたのは凶悪な魔術師アイザック。アイザックは世界の時間を逆戻りさせて人類の滅亡を図る。それを阻止できるのは秘密の時計だけ。ルイスと伯父、フローレンスは何とか時計を探し出して世界を救った。
魔術師の豪邸。そこでは家具や時計や人形が意志を持って動き回っています。アメリカのファンタジー映画ではお馴染みの構図。やってきた少年ルイスが驚いたのは最初だけ。あとはルイスも魔術師になりたいと勉強に勤しむ。この辺まではファンタジーでした。
もともとルイス自体も変人少年。常にゴーグルをつけています。タービーという少年がルイスに近づいて親切にしますが、これはクラス委員の選挙が控えているため。委員に当選したタービーは糞ガキ中のクソガキ。いくら凄い魔術を勉強しても、こんなクソガキの下心を見抜けないとは。
蘇ったアイザックは伯父の相棒でした。戦争に行ってから人間が変わって邪悪になったとの事。そしてアイザックとルイスたちの対決はホラーというか、まあアメリカ映画ですので結果は判っていますが、ドタバタの末にハッピーエンド。伯父とフローレンスが結婚するというおまけまで。
主役少年役のオーウェン・ヴァカーロ君。ヴァカーロという姓のルーツは知りませんが、ヨーロッパ系の雰囲気の少年でした。ルイス役は結構わがままな一面もありましたが、自省的、内省的な面もあり、その複雑な心情の揺れをうまく演じており、なかなかの少年俳優です。