時期・媒体 | 2016〜2024年の日本映画 |
お薦めポイント | お姉さんは主役でヒロイン。彼女には弟もいたのですが、ただいるだけ。小道具と同じ。 |
関連情報など | 今回は4作品を取り上げました。他にもあると思います。写真はテイクオーバーゾーンの工藤愛由夢君。 |
少女漫画原作のキラキラした男女の映画、またホラー映画など、若い女性が主役の作品は数多くあります。そんな映画の中で、ヒロインの弟という設定で少年俳優が登場する作品も結構みかけます。わざわざその映画単品でレビューを書くほどの事もなく、かと言って無視するのもなんですので、ざっとまとめてみました。
今回は以下の4作品を取り上げます。チョイ役度の高い(=出番の少ない)順番です。
(2016)溺れるナイフ
(2024)矢野くんの普通の日々
(2023)Threads of Blue ほどけゆく残影
(2019)テイクオーバーゾーン
原作は少女漫画。主演は小松菜奈さん。相手役は菅田将暉さん、重岡大毅さん。小松さん演じる美少女モデルが実家に帰ってきて同級生たちと色恋に落ちるお話。ヒロインには弟がいるのですが、本当にチョイ役。演じた伊藤歩夢君がもったいない。
原作は少女漫画。主演は池端杏慈さん。相手役は八木勇征さん、中村海人さん。怪我ばかりでいつも眼帯をつけている高校生男子とおせっかいをやくヒロイン。ドタバタのラブコメディ。ヒロインには弟と妹がいて二人とも美形。ストーリーには全く絡んできません。弟役の青木凰(こう)君の名前を探すのも苦労しました。妹役はWikipediaに掲載されているのですけれど。
宗野賢一監督のオリジナルストーリー。主演は佐藤玲さん。両親と弟と暮すヒロイン。しかし両親と弟は既に事故死しており、今の家族は「ある人物」による洗脳実験だと言われる。ヒロインは本当の父親の力を借りて「ある人物」を倒し、本当の家族を取り戻す。とにかく難解で1回みただけではストーリーが理解できません。弟役の荒田陽向(ひなた)君は、そこそこ出番もあり、存在感も少しはありました。
第2回ジュブナイル脚本大賞受賞シナリオの映画化。ヒロインは新人の吉名莉瑠さん、ライバル役は糸瀬七葉さん、相手役は森山瑛さん。ヒロインの両親は離婚。ヒロインは父が、弟は母が引き取った。中学で陸上部に入るが不貞腐れた性格で鼻つまみ。
3年ぶりに弟と会ったが、なんとヒロインのライバル女子と一緒。母は弟を連れてライバルの父と再婚したのだった。弟をライバル女子に取られたように感じたヒロインは、弟を連れ出して祖母の家へ行くなど問題行動。それでも最後はハッピーエンド。
弟役の工藤愛由夢君の出番は結構ありますので、最初は本作を5部に単独でUPする予定でした。しかし2回目を鑑賞した時、これは監督さんが新人の吉名莉瑠さんにゾッコン惚れ込んだ映画だと感じました。とにかく美少女で、目力も強く、仏映画『大人は判ってくれない』の少女版のような雰囲気。カメラも彼女の顔、おしり、太もものアップばかり。ですので5部とはいえ少年映画の範疇に入れるのは遠慮しました。
※後記
最後の「テイクオーバーゾーン」の違和感について。舞台は奈良県の中学校。制服がなく私服です。これは奈良県の公立中では何校かあると聞きましたので、問題はありません。最初は子役の制服を揃える予算が無いのだと思っていました。
次に陸上部のユニホーム。女子は全員短いランパン。一緒にいる男子はユニホームは着せて貰えず、バラバラでランパンの選手は1人もいません。やっぱり予算不足なのか、男子の毛脛だらけの脚はみせたくなかったのか。本当の中学生ならいいのですが、きっと演じているのはもっと年上の役者さん。見苦しい脚になっていたのかも。あくまで個人の妄想です。
もう一つ。ヒロインを含めた陸上部女子。練習でもいつもランパンで活動しているのに、日焼けの痕跡すらない、不健康そうにも見える真っ白な脚。やはり小麦色でカモシカのように締まった脚の方がずっと魅力的ですよ。
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