稲垣家の喪主 (2017年)
初回放送・製作 |
2017年3月18日・WOWOW(ドラマW) |
作品評価 |
B- |
お薦めポイント |
WOWOWドラマ初。7歳の少年が主役? |
関連情報など |
2017年WOWOWにて放送。114分 (写真は主役の金成祐里君) |
第9回WOWOWシナリオ大賞受賞作品で7歳の新人少年が主役との宣伝を見て大いに期待して録画したものです。とはいえWOWOWシナリオ大賞がどんなものか、どんな権威があるのか全く知りませんでした。
それで見た結果ですが、一応主役とされた金成祐里君はオシャレで可愛かったのは事実。それだけ。ドラマの実質主役は女優Hさん。このHさんが私にとっては鬼門というか、若い頃から苦手なんです。本当に申し訳ありません。ですのでレビューはしないでおこうと思っていました。
でもせっかく金成祐里君が主役と銘打って作られたドラマです。やっぱりレビューをしておかないと。
伯母と叔父が死んだら喪主になるかも、と言われガーンとショックを受ける宙太
(右は宙太の友人のイケメン少年)
小2の稲垣宙太(金成祐里)は授業参観など人前ではあがって喋れず、みんなの笑い者。そんな宙太の祖父の葬儀。父が喪主として挨拶に立ったのだがあがってしまいヘロヘロ。これは遺伝だったのだとショックを受ける宙太。さらに追い打ちをかけるように、宙太の友だちから指摘された。
宙太の家には両親と祖母の他に、いまだ独身の伯母(Hさん)と叔父(森山未來)が同居。この2人が結婚しないまま死ぬと、宙太が喪主の挨拶をしないといけない場合もある...それは勘弁してほしい。宙太は伯母と叔父の結婚大作戦を開始した。幸い伯母にはバツ1の男性、売れない漫画家の叔父には高校時代の同級生の女性が...
伯母は男性と結婚前提にお付き合いまで進むが、男性の元妻が現れて...。叔父は高校時代の彼女をモデルにした少女マンガを描いていた。その彼女は既に結婚していたが突然現れた。私離婚しようかな...叔父は長考の末、彼女にプロポーズするが...結局、伯母も叔父もアウト。
内容は女性ドラマ
WOWOWドラマですから、視聴者層からみて7歳のお子様が主役でドラマが進むとは思っていませんでしたけど、やっぱりでした。それでも金成祐里君はマスコット的な存在として頑張っていたとは思います。
女優Hさんの恋愛とドタバタ喜劇みたいなもの。森山未來さんの漫画家は面白かったのですが、彼は無口で殆ど喋らない男の役。結局、元彼女のわがままに翻弄されて終わり。宙太と叔父さんとの絡みがあったら、北杜夫原作の「ぼくのおじさん」みたいに楽しめたのですけれど。
どういう訳か、叔父さんにしつこく絡んでいくのは宙太の友人のこまっしゃくれ少女。叔父さんの描く少女漫画ファンとして。しかし叔父さんはこの少女にさえタジタジ。情けない。この少女役は不要だと私は思うのですけれど、作者としては女の子を演出したかったのでしょう。
WOWOWシナリオ大賞との事ですが、ちょっと平凡な脚本。もちろん悪くはありませんけれど。少年ドラマを期待していた私が間違っていただけでした。以下の写真だけみると宙太主役みたいですが、これはそういうシーンをセレクトしただけ。
授業参観。あがって何も喋れない宙太
宙太の誕生日。伯母と叔父の結婚大作戦へ...
(ヘアスタイルや王冠.フランス風ファッション...)
伯母のデート。居酒屋までついていく
(7歳なのにカウンターで。将来の吉田類か...)
叔父の描いた少女マンガをみて作戦検討
(部屋着はドテラ!座敷童子ファッションも似合う)
伯母の結婚話は結局失敗だった...
(でも伯母の生き方にちょっと感動した宙太)
叔父のプロポーズも失敗だった...
(でも漫画家を続けてくれる事にちょっと感動した宙太)