何だかんだ銀座 (2022年)
初回放送・製作 |
2022年6月18日・フジテレビ |
作品評価 |
B |
お薦めポイント |
少年が飼育するのはお金持ちの中年男。シュールなお話。 |
関連情報など |
フジ系列「世にも奇妙な物語'22 夏の特別編」で放送。 写真は岩田琉聖君。 |
先にレビューした、世にも奇妙な物語2021秋の特別編の中の『ふっかつのじゅもん』に続いて、2022夏の特別編でも少年俳優が登場。本作はホラーというより、ちょっとナンセンスでシュールなお話。
ニホンオカネモチ。そういう生き物を少年が飼うのです。秋田のナマハゲが登場する映画『野生のなまはげ』や、野生のレスラーが登場する映画『レスラーハンター』と同じようなストーリー。
ユウスケはオカネモチと公園で花火見物。オカネモチはスイカなんか食べない。高級生ハムメロン。
(かなり心が通じ合ってきた。ユウスケの浴衣が可愛い。)
ユウスケ(岩田琉聖)は父親とニホンオカネモチ(有田哲平)を捕獲。10歳の誕生日プレゼントとして飼う事を許して貰った。オカネモチを飼うのは大変。銀座の高級食材しか食べないし、高級家具のある個室、ゴルフ、乗馬などをさせないといけない。ユウスケが甲斐甲斐しくオカネモチの世話をする。
しかし父の会社でリストラ。オカネモチを飼えなくなる。それを察したオカネモチは贅沢を止めようとするが無理。ユウスケは涙ながらにオカネモチを放した。12年後。就活である会社を訪問したユウスケは会長室に呼ばれた。そこにいた会長はあのオカネモチだった...
キャディーを担当。
(可愛いなあ...)
本作には原作小説があるとの事ですが、読んでいませんので、以下のコメントは的外れかもしれません。まずニホンオカネモチとは何なんでしょう。人間もどきなんでしょうか。日本にいる社長さんなどのお金持ちは全てオカネモチという生き物? それともなりすましたオカネモチが紛れ込んでいるのでしょうか。
本作に出てくるオカネモチはそのままでは言葉を喋れません。飼い主と心が通じ合って初めて言葉を覚えるとの事。そんな生物が社長や経営者になるのは困難。まあ、社長なんてただ決裁のハンコだけ押せばいいのかもしれませんけれど。
それはさておき、ユウスケに飼われたオカネモチは本当に羨ましい。いくらワガママ放題を言っても可愛い少年がちゃんと世話をしてくれる。次第にユウスケに愛情を持ち始めるのは自然の成り行き。ユウスケを虐めるクソガキを一喝し、クソガキに破られた飼育ノートを拾って修復。
別れの場面でオカネモチは初めて「ユウスケ...」と名前を呼ぶ。そして12年後。このオカネモチは会長にまで出世。そして入社試験に来たユウスケを待ち構えて... 今度はオカネモチがユウスケをつーかまえた!
ニホンオカネモチを発見。手には飼育ノート。
銀座の高級蜂蜜を塗っておくと集まってくる。
オカネモチの靴の紐を締めるユウスケ
毎朝こんな事をして貰えるなんて幸せ。
オカネモチと手をつないで散歩。これは欠かせない。
近所の女子高生はコガネモチを飼っている。
もうオカネモチを飼えないと言われた。
ええ、なんで。ちゃんと節約するし...
いじめっ子のクソガキから守ってくれた。
オカネモチの手を取って微笑みかける。
さあ行くんだと父。ごめんね。泣くユウスケ。
このノートは次の飼主に。大切な事を書いたんだ。
※後記
ネットでも本作は結構いい評価だったのですが、(何だかんだ銀座) & (子役) で検索すると、女子高生ばかり。これだけ頑張った岩田琉聖君の影が薄いのが残念です。ネット民なんてそんなものでしょうけれど。