あなたのそばで明日が笑う
| 初回放送・製作 |
2021年3月6日・NHK |
| お薦めポイント |
出番は少ないけれど、主人公の息子が同級生女子と映画を作る。ここが印象に残って... |
| 関連情報など |
ディスク販売はなし。各種配信サイトで配信中。 写真は息子役の二宮慶多君。 |
東北大震災の10年後にNHKで制作されたドラマ。当時はあまり見たくありませんでした。阪神淡路大震災の時も、それを題材にしたドラマや映画はなぜか見たくありませんでした。他人の不幸を商売ネタにしている?とは決して思っていませんけれど。でもたまたま配信されていたので鑑賞しました。
映画を撮っていた中学生の二人にアドバイスをくれた建築士(池松壮亮)
池松さんと少年少女。この3人のカットはまるで「ぼくのお日さま」
石巻市。震災で失った書店を再開しようとする母(綾瀬はるか)は、石巻に移住してきた建築士(池松壮亮)に書店の設計を依頼する。しかし母は余所者である建築士と意見が合わない。母は震災で行方不明になった父(高良健吾)を死んだとは認めずに帰って来ると信じていた。
一方中学生の息子の六太(二宮慶多)は父の記憶もあまり残っていない。そんな六太は同級生の彼女と短編映画を撮り始めた。市のイベントに出展するためだが、本当は母に見て貰いたかった。そんな二人は海岸で偶然に建築士と合い、撮影のアドバイスを受けることに。やがて書店は再興。母と建築士の仲は深まったけれど...
綾瀬はるかさん演じる母が主役。亡くなった(いや行方不明なだけの)父との思い出が回想シーンとして何度も出てきます。二人で営んでいた書店を再興したら父が戻ってくる、そんな思いもあったのでしょう。
他所から移住してきた若い建築士。今時書店だけでは経営が成り立たない。カフェとか石巻らしい何かを併設すべきとの意見。あなたに石巻の何が判るの?と反発。そこで石巻を知ろうとしてか町を歩き回り、そこで出会ったのが中学生の男女。それがクライアントの息子とは話が出来過ぎ。まあドラマですから
さて二宮慶多君演じる息子の六太。ドラマではムッチャンと呼ばれていましたが、正式な読み方は失念。ちょっと反抗期に入ったお年頃で、母との関係もギスギスした感も漂います。母は今だに父のことが中心で、息子の事はあまり顧みていないようなところがあります。
建築士役の池松壮亮さん、二宮君、彼女役の(たぶん)佐藤ひなたさんが座っているシーンは、2024年の映画『ぼくのお日さま』を思い出して和みました。もっと3人だけのシーンがあれば良かったのに。
母が作った朝食は朝から麻婆豆腐。息子のムッチャンは手をつけなかった。
麻婆豆腐は父の大好物。母がいつまでも後ろ向きなのを感じて...
海辺で映画を撮影するムッチャン。学生服をきちんと着て。ボタンも上までしめて。
(撮影機材はスマホ一つ。3脚はそのへんの流木を利用して)
父のお墓まいり。右は父方の祖母。演じるのは阿川佐和子さん。
でも母は父の死を今でも認めていない。いつか帰って来る...
海辺で寝っ転がる建築士とムッチャン。いい感じ。
(建築士は母のことが好きになりかけていた。だから息子から攻める?)
短編映画は完成。市のイベントでの上映日。映画の出来は?
ムッチャンの笑顔をみれば判ります。自信満々。
とうとう書店が再開。カフェも併設されているようです。
ムッチャンと彼女もお手伝い。二宮君は成長してもまだまだ少年の顔。
※後記
本作の舞台になった宮城県石巻市には行った事はありませんが、石巻の夏のイベントである石巻川開き祭りの様子が、毎年youtubeに4K版の高画質でUPされており、これを見るのが楽しみです。特に小中学生の鼓笛隊パレードがお薦めです。いつか観光に行ってみたい。