MOON CHILD (2003年)

作品総合評価 4点
少年の出番 8%(序盤約10分の少年時代だけ)
寸評 イケメンによる耽美的アクションは今ひとつ
【少年映画でない理由】出番過少
映画情報など 2003年製作。DVD発売中
(写真は主役の少年時代を演じた本郷奏多君)


映画「HINOKIO」で少年俳優の本郷奏多さんを初めて見た時に気になったので、色々と出演作を調べてDVDで鑑賞した作品です。ほんのチョイ役だったので本サイトでレビューする予定はありませんでした。

2018年。少年どころかもう三十路に近い本郷さんが「いぬやしき」でまだ少年性を維持しているの見て驚きました。なので本当に少年だった頃の作品をやっぱり掲載しておかないと。

まあ本音をいえば、邦画少年映画が廃れてしまった現在では、こんなチョイ役作品でも紹介しないとネタがないのが実情。いやいや困ったものです。

ヴァンパイヤの男を見つめる幼い少年ショウの目。憂いを帯びているような...
(頬がふっくらして幼い表情の本郷奏多君。いいですなあ...)
■ストーリー

2014年。アジアの架空の都市マレッパ。経済破綻した日本から難民が押し寄せていた。そんな日本人の8歳のショウ(本郷奏多)は、トシ(春山幹介)、信士(久保孝典)と3人でカッパライなどを繰り返すストリートチルドレン。

ある日、ショウは瀕死の重傷を負った男ケイ(HYDE)を見つけた。日光で皮膚が焼けていく。ショウは何を思ったか寝ぐらへ連れて帰って看病した。そこへカッパライされた男がやってきて3人に銃を向けた。ショウは逃げる。戻ってみると男は血まみれ。その血をケイが飲んでいた。ヴァンパイア(吸血鬼)だったのだ。

10年後。3人は若者(GACKT、山本太郎、寺島進)になり、マレッパの街のギャング集団のボスとなっていく。吸血鬼のケイも。やがてショウには愛する女性もできるが、ギャング同士の抗争は激化していく...

■近未来の設定は難しいですなあ...

映画の作られた2003年。日本は先行き不安だったのでしょうか。10年のうちに経済破綻して仕事の無くなった日本人はアジアに流れていくと。でも現実の2014年にはそんな事はまだなくて。もうちょっと先に年代設定しておければよかったのに(一緒か...)

GACKTさんとか、L'Arc〜en〜CielのHYDEさんとか、名前は知っていても私の人生とは全く接点のない方々かと思っていました(今でも...)。ですので本作品を見てもイケメン(というより美形という方がフィット)だとは思っても、ただそれだけ。映画に感情移入することはありませんでした。

■本郷奏多君は笑顔が難点

本作品の撮影時は11歳くらいでしょうか。彼は変声が早かったのかTVドラマで見た頃には既に低い声。ぎりぎり変声していない声が聴ける点で本作品は貴重。ただ笑うと顔がブ○○クになるのが難点。このおかげで彼の少年俳優としての人生は笑顔のないダークな役ばっかりに?

■上弦の月

GACKTさんには気に入られたのでしょう。2003年のライブツー上弦の月のファイナル公演には本作品のショウという設定のまま、本郷奏多君もステージに登場(他にもMOON CHILDの主要キャストが登場)
当時は本郷君目当てDVD「上弦の月」を購入。別レビューで紹介していますので是非ご覧になって下さい。

ストリートチルドレンの3人。ショウ、トシ、信士
(真ん中の春山幹介君は本郷君との共演多いなあ)
カッパライして逃げる途中、変な男を見つけた
(この角度は本当に美少年)


その男の腕時計を盗もうとしたショウ。
(男はショウの手を強い力で掴んだ)
瀕死の男を自分たちの寝ぐらに連れて帰った
(かいがいしく男の世話をするショウ)


男の正体を見てしまったショウ
(ちょっと画像が暗いけれど笑わない時は超美少年)
男の正体を受け入れて笑うショウ
(こわばった笑顔。これはダメですなあ...)





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