恋い焦れ歌え (2022年)

作品総合評価
少年の出番 10分未満。
寸評 小学校教師の男性がレイプされて転落していく...
【少年映画でない理由】出番過少。
映画情報など 2022年劇場公開。DVD等なし。有料配信あり
写真は齋藤絢永君。


U-NEXTの配信で鑑賞しました。男性同士のセックス描写についていけず、1回目は途中で挫折。ただ少年俳優の齋藤絢永(けんと)君が出演していたので、その部分だけでもと2回目を鑑賞。ちょっとネットで予習した事もあり、今度は全部見れました。もう3回目は見たくありません。

工場の敷地内には不登校やストリートチルドレン?の子供がいた。中央が文太。
小学校を辞職した桐谷は彼らに勉強を教えることにした。

非常勤の小学教員 桐谷(稲葉友)は通勤帰りにレイプされた。被害届を出すが妻には秘密。3ヶ月後、KAI(遠藤健慎)という青年が桐谷に近づく。こいつが犯人だと思った桐谷はKAIを殴る。その暴行動画を学校に送られ、桐谷は退職。KAIのいる工場に乗り込んで暴れて機材を破壊。工場主は弁償を要求。払えない桐谷は工場で働く事に。

工場敷地内にはドロップアウトした男や不登校の子供が集まってロックバンドやラップで騒いている。桐谷は風俗や格闘技ジムに通う。一方で文太(齋藤絢永)ら子供たちに勉強を教える。しかし文太が殺された。KAIは桐谷にラップを作れと言う。やがてレイプした真犯人が判った。KAIの正体も。桐谷は真犯人を殺そうとするが...


とにかく配信映像が暗くて理解できない部分が多過ぎて。ネタバレを読んでないとついていけません。ここでのネタバレは最小限にしようと思うのですが、それではレビューになりませんし。困ったもの。

主人公は小学校の先生。同じ2022年の映画『破戒』は明治時代の先生。2023年の映画『怪物』も小学校の先生が描かれます。本作含めて3作とも教師が辞職に追い込まれる内容。今小学教師はなり手が減って大変な時期ですが、映画でも大変なことばかり。

いい年齢の男がレイプされるのは屈辱もの。その犯人は少年ぽさが残る青年KAI。演じるのは何と私の大好きな作品『がらくた』で主役の遠藤健慎君。もうこんなに成長していたのですね。(実は違ったのですが)大人の男をレイプする役とは。でも映画のKAIは6歳の時に性的暴行を受けたとの設定。

実はKAIは桐谷の教え子。しかも桐谷先生を同性愛の対象として慕っていた。10年後。桐谷先生をレイプした犯人は、KAIたち支援してくれている代議士。今お騒がせの故Jさんみたいな立場でしょうか。KAIの事を忘れた桐谷先生へのちょっとした復讐と、代議士から桐谷先生を守ること。これがKAIの行動。
(ネタバレですが、桐谷とKAIは最後に結ばれます。結ばれるというのは...)

齋藤絢永君演じる文太。不登校でタバコも吸うクソガキ。でも桐谷に「国語を教えてよ」なんていうところが可愛い。しかし暴力の犠牲になるとは。しかも犯人は同じような境遇の少年少女たち。これが日本の現状だとしたら、本当に頭を抱えたくなってしまいます。

文太は学校に行かず、タバコも吸っている。
しかし桐谷先生に対しては素直な面も...
桐谷先生は文太の頼んだ。文太の兄は格闘家。
俺に格闘技を教えてくれるよう頼んでくれ。


そんな文太が殺された。無惨な姿で発見。
犯人は同じような境遇の少年少女だった。
兄のスマホの待受け画面には文太の笑顔が。
まさかアイツが殺されるとは...


兄は文太の写真を大きく伸ばして追悼ライブ。
(大きなポスターには出来ないので分割して印刷)
KAIの正体が判った。桐谷の教え子だった。
KAIは密かに桐谷先生が好きだったのだ。



※後記
本作はDVDやBD化はされないようです。今後はこんな作品が増えてくるのでしょうか。またDVDやBD化されてもレンタル対象外の作品も増えてきました。時代は変わっていく。これは仕方ありません。





▼イーストエンド劇場へ戻る   ▼第5部トップへ戻る