百奇夜噺 裏 (2024年)

作品総合評価 短編ホラー集。ややマンネリ気味。
少年の出番 約10分の短編が9話。4話目のみ少年が主役。
寸評 少年映画が得意な相馬雄太監督『見つけて』はさすが。
【少年映画でない理由】映画全体では出番少ない。
映画情報など 2024年公開。DVD発売中。有料配信あり。
写真は4話の黒川晏慈(あんじ)君。


2023年の『百奇夜噺』の続編にあたるホラーオムニバス作品。前作では9本のうち2本が少年俳優作品でしたが、今作では9本のうち1本だけ。しかしその1本が2025年に『僕のなかのブラウニー』で長編デビューした相馬雄太監督作品。また意外な子役さんが主役です。

休みの日。忘れ物を取りに学校へ行った。誰もいないはずなのに...

4話『見つけて』
小学生のコウタ(黒川晏慈)は忘れ物を取りに休日の学校へ出かけた。誰もいないと思っていた教室で3人の男子児童がプロレスごっこをしていた。どこのクラスだろうか。知らない子たち。一緒にプロレスをやろうと誘われるが、用事があるからと断った。3人はコウタのスマホに興味津々。一緒に写真を撮った。

急に3人がいなくなった。探し回っていると、別の児童がいた。顔は血で真っ赤。手には包丁。コウタは必死で逃げるが捕まり、包丁で刺されると思った瞬間、気を失った。気づいた時、コウタは校舎の外で倒れていた。怪我は無い。撮影したスマホの写真を見ると血だらけの3人が写っていた。


休みの日。誰もいない学校へ忘れ物を取りに行く。ジュブナイル怪談の典型的パターンですね。今は警備員や警備システムがあって勝手に入る事は出来ないのでは。宿直?の先生に電話して鍵を開けて貰わないと。それは置いといて、誰もいない教室は不気味。魑魅魍魎がいたり、ピアノが勝手に鳴ったり...

教室にいた3人の少年。コウタは同じ学校の児童だと思って安心しますが、様子が変。コウタの持っていたスマホをゲームウォッチかと聞いたり。写真も撮れるの?と驚いたり。令和の時代の子では無さそう。しかしコウタは気付きません。3人は誘います。君がいたら2対2のタッグマッチが出来る。(プロレスファンには申し訳ありませんが、今の子はタッグマッチ?なんて聞いても判らない子が多いのでは)

最後はコウタの独白で解説。「ずっと以前、この学校では包丁を持った男に児童が殺傷される事件があったらしい」映画としてはあまりスマートではありませんが、10分の超短編なので仕方ありません。

さて主役コウタを演じた黒川晏慈(あんじ)君。お兄さんはあの2023年日本アカデミー賞新人賞の黒川想矢君です。是枝監督『怪物』でもお兄さんの子ども時代役として出演しています。なかなかのイケメンですので今後の活躍に期待。

また3人組の一人を平野翔大君が演じています。彼は『僕のなかのブラウニー』でも準主役ですので、相馬雄太監督に気に入られたのだと思います。彼もイケメンですので、他の作品でも是非活躍して欲しい。


誰もいないのに水道の1つが流れっ放し。コウタは栓を閉めた。(モラルのある子でよかった)


ある教室で子どもの騒ぐ声がする。なんだろう?


3人の少年がプロレスごっこをしていた。(2人で1人を虐めてるようにも)


コウタの持つスマホに興味津々の3人。
(左から木田悠雅、西野莞佑、黒川晏慈、平野翔大)
知らない間に3人の姿が消えていた。
その時、驚くことが起こった!



血まみれで包丁を持った少年が襲ってきた!
(演じるのは土岐田育君)
必死で逃げるコウタ。しかしもはやこれまでか。
包丁が振り下ろされた瞬間、気を失った。



気が付くとコウタは校舎の外。ケガもなく無事だった。
スマホに写る3人の顔は血まみれ。亡霊だったのか。
(僕たちを見つけて欲しいとでも言うのだろうか)
(参考)3人の一人を演じた平野翔大君。
同じ監督の「僕のなかのブラウニー」でも準主役でした。




※後記
小学校に暴漢が乱入して包丁で児童を殺傷。どうしても2001年の大阪教育大学附属池田小学校事件を思い出します。本作で登場した包丁を持った暴漢の亡霊は、大人ではなく小学生でしたけれど。こんな事件は二度とあって欲しくありません。と言いながら、海外では毎年のように発生。人類の未来は暗い...





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