浦安鉄筋家族

初回放送・製作 2020年4月11日・TV東京
お薦めポイント いかにも少年チャンピオンといったお下劣ギャグ漫画を実写で実現。これには頭が下がります。
関連情報など 全12話。BD/DVD発売中。U-NEXT等で配信あり。
写真は斎藤汰鷹君。


原作は少年チャンピオンで1993年に連載開始され、タイトルを変えながらも2025年の現在も続いている長寿ギャグ漫画。大学生までチャンピオンは愛読書(研究室で定期購読して共有)でしたが、社会人になってからキッパリ卒業。ですので本作は読んだ事がありません。

アニメもありましたが食指が動かず。しかし実写ドラマになった事は全く知らず、放送は見れませんでしたが、有り難い事にネット配信があり、全12話を視聴しました。


父ちゃんの大鉄(佐藤二朗)に甘えるコテツ(斎藤汰鷹)
末っ子の赤ちゃんばかり可愛がる大鉄に「たまには俺も抱っこしてくれよー」大鉄は無視。

千葉の浦安に住む大沢木一家の、破茶滅茶なドタバタぶりをギャグ満載で描いたドラマ。主人公は個人タクシー運転手の大鉄(佐藤二朗)。家族は妻(水野美紀)、浪人生の長男(本多力)、女子高生の長女(岸井ゆきの)、小5の次男コテツ(斎藤汰鷹)、赤ん坊の三男、そして祖父(坂田利夫)。

家族にからんでくるクセの強い登場人物も多数。長女の恋人(染谷将太)は何かあると白ブリーフ一丁で走り回る。次男の同級生ジン(細井鼓太)はシュールな子ども。


原作は少年漫画なので主役は小学生の小鉄(次男)。しかしドラマは佐藤二郎さん演じる父の大鉄が主役。放送時間帯が深夜であることや、少子化もあり視聴者層を大人向けにしたんだろうと思います。とはいえ水野美紀さん演じる母親や、女子高生の姉も主役と変わらない出番があり、もちろん子役の小鉄も活躍。

原作はウ◯コやスッポンポンなど小学生男子が喜ぶようなお下品満載だったそうです。これは「がきデカ」以来の少年チャンピオンの伝統かもしれません。ただ令和の実写ドラマではカットせざるを得ません。すぐスッポンポンになる姉の恋人も白ブリーフ一丁だけは着用。

さて小鉄を演じた斎藤汰鷹君。いわゆるブサカワ系ですが、演技力と人懐っこい表情は子役の中でもトップクラス。それを評価されたのか『梅切らぬバカ』や『ツユクサ』などの映画では主役を喰うような印象的な子役を演じていました。

しかし本作で一番気に入った子役はジンを演じた細井鼓太君。毎話1、2分程度の出番ですが、シュールな無表情が印象に残ります。役名は土井津仁(どいつ じん)。ドイツ人どころか丸刈りに昭和風半ズボンの貧乏臭い少年。もう少し出番があっても良かったのに。(下の画像はジンの方が多くなりました)


家族のバンドでギターを弾くコテツ。
(番組オープニングから)
「夢の国の近道教えます。50円」ちゃっかりバイト。
(ディズニーランドの地元だけに)


コテツの同級生ジン。貧乏な母子家庭の子。
勝手にコテツの家に来てご飯を食べる。
「ひとんち(家)で飯食ってんじゃねぇよ」電気あんま
(本作品は何かと言えば電気あんま。好きですなぁ...)


コテツの母ちゃんが怒って片っ端からプロレスの技を。
他所の子ジンにも容赦なし。何の技かは判りません。
コテツの同級生たち。
(結構イケメンもいます)


交通事故現場のお供え物を持っていくジン。
貧乏なジンの家庭では罪悪感なんて無し。
しかし事故死した少年の幽霊がついてきた。
(そりゃ怒るわなぁ...)


事故死した幽霊少年(右から2人目)もコテツたち小学生パワーに
実体化?して一緒に遊び回る。この後昇天したのかどうか...



※後記
年を取ってきたせいか、昔の懐かしいモノが妙に気になります。今回のような漫画もその一つ。Amazonの電子書籍もいいのですが、あの紙のページの手触りには勝てません。ただすぐに溜まってしまいますので、結局捨ててしまうか、まとめてBook Offへ持っていく事になるかと思えば、買うのに躊躇。やっぱり電子書籍かな。



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