ガメラ対深海怪獣ジグラ (1971年)

少年映画評価
作品総合評価 B-
少年の出番 約90%(低学年ですが)
お薦めポイント 見せ場は海中での戦い。
映画情報など 1971年、公開。BD/DVD発売中。
写真は坂上也寸志君。


ガメラシリーズ第7作。大映が倒産したため、本作が大映作品としてのガメラ最終作。主人公は幼稚園児という設定でしたので少年というには幼過ぎるため第5部に回そうと思ったのですが、演じている子役さんの実年齢は7,8歳。ぎりぎり少年映画として第3部に入れました。

なお演じている坂上也寸志さんは、あの坂上忍さんのお兄さん。弟は子役としてブレイクしましたが、本作は兄の面目躍如?で堂々の主役です。兄弟はあまり似ていない感じもします。

ケンイチとヘレン。左はヘレンの父、右はケンイチの父。二人は海洋生物学者。

謎の宇宙船が地球各地に襲来。日本人と外国人の海洋生物学者を誘拐。それぞれの息子と娘であるケンイチ(坂上也寸志)とヘレン(グロリア・ゾーナ)も一緒に。やがてジグラ星人X1が地球の海を支配すると宣言。国連軍がこれを阻止しようと出動するが敵わない。ケンイチたちは宇宙船を脱出。怒ったジグラ星人は彼らを抹殺にかかる。

そこへガメラが現れてジグラと戦うが敗れてしまった。脱出したケンイチの父たちが潜水球でガメラの救出に向かうが、またもや捕まってしまった。しかし落雷で蘇ったガメラは苦闘の末にジグラを倒す。


今回も潜水艇(潜水球)が登場します。さすがに幼稚園児ですので子供だけで操縦は出来ませんが。元々が海ガメ?のガメラですので、海の中が得意なのは仕方がありません。そして海洋生物学者。この頃は宇宙ももちろんですが、それ以上に海や深海がロマンの時代でした。

米国でのテレビ放送権とセットですので、登場人物には米国人も必ずキャスティング。いつもは日米の少年がコンビを組むののですが、本作は幼い日本少年と米国少女の組み合わせ。坂上也寸志君は美少年ですので、米国人少女と並んでも見劣り?はしません。

宇宙人X1として美人女優の八並映子さん。これは大人向けのサービスとの事です。この頃から始まった日本国内の特撮テレビ番組でも、子供向けとは思えないお色気担当の女性が必ず登場するのは、子供たちのお父さんへの配慮。もっと時代が下ると、特撮ヒロインオタクが出現。これが視聴率に影響するとか...


朝、宿舎を出るケンイチたち。ここは鴨川シーワールドの職員宿舎。202がケンイチ、203がヘレンの部屋。


宇宙人に捕まった4人。ここは宇宙船の内部。右は美人の宇宙人X。


父たちは催眠ガスで眠ってしまった。ヘレンとケンイチは吸わなかった。(こうして見ると坂上忍の兄...)


父たちの潜水艇に勝手に乗り込む二人。ガメラの救出に向かう。


ガメラがジグラを倒した。これで地球の危機は回避された。



※後記
ガメラシリーズ全作を表にまとめました。昭和ガメラはよく似ているので、書いているうちに、どれがどれだか判らなくなってしまって...

1 1965 大怪獣ガメラ レビュー済み。記念すべき第1作。
1966 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 第1作のレビューで少し言及。大人向け。
1967 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス 第1作のレビューで少し言及。再び子供向け。
1968 ガメラ対宇宙怪獣バイラス レビュー済み。ボースカウトの少年が潜水艇に乗って。
1969 ガメラ対大悪獣ギロン レビュー済み。少年2人が謎の宇宙船に乗って。
1970 ガメラ対大魔獣ジャイガー レビュー済み。最後の決戦は大阪万博会場で。
1971 ガメラ対深海怪獣ジグラ 本作です。
1980 宇宙怪獣ガメラ レビュー済み。前田晃一君が活躍。
1995 ガメラ 大怪獣空中決戦 平成ガメラ第1作。少年登場なし。レビュー予定なし。
10 1996 ガメラ2 レギオン襲来 平成ガメラ第2作。少年登場なし。レビュー予定なし。
11 1996 ガメラ3 邪神覚醒 レビュー済み。平成ガメラ第3作。男子中学生が準主役。
12 2006 小さき勇者たち ガメラ レビュー済み。最終作。富岡涼君が大熱演。傑作です。




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