2021年 青輝賞

2020年は新型コロナウィルス感染の拡大で、オリンピック延期など日本中がパニックになった感じでした。映画館へ行く事もためらわれ、少年映画の青輝賞も大賞1作品を選んだだけで終りにしました。

しかし2020年にも短編を中心にいくつか少年映画が製作されており、漏れた形になりましたので、2021年に繰り越して、今回ここで含めて紹介させていただきます。



2021年青輝賞・作品賞
ロボット修理人のAi(愛) 高校に行かず働く少年の誠実な生き方に大共感。主役少年の年齢が16歳と高めではありますが、あえて選出しました。

2021年青輝賞・少年映画ベスト8
1.ロボット修理人のAi(愛) 主演の土師野隆之介君。子役時代からの集大成のような演技に涙。とにかく爽やかな作品でした。→ review
2.宿題 2021京都国際映画祭で配信。ストーリーに甘さはあるのですが、少年と老人の心温まる交流が素晴らしい。→ review
3.消しかすの花 何気ない出来事がいじめにつながる。それを克服する少年の心の動きを、たった18分の短編に凝縮。→ review
4.機械仕掛けの君 若手俳優の磯村勇斗さんの監督作品。近未来のAI社会。ロボットの少年の悲哀は米映画『A.I.』にも匹敵。2人の少年俳優が素晴らしい。→ review
5.僕だけが知っている 2020京都国際映画祭で配信。14歳の少年がDVの父を殺してしまうというショッキングな内容。その後に背負う十字架の重さ。野上天翔君が大熱演。→ review
6.そそがれ 若手俳優の白石隼也さんの監督作品。子供の頃に通った絵画教室。女性画家に包み込まれるような濃密な体験を子供たちは忘れられない。→ review
7.妖怪大戦争 ガーディアンズ 神木隆之介さんが主演した2005年作品のリメイク。寺田心君は確かに熱演。しかし2005年当時の神木隆之介君の美少年ぶりと演技の凄さを改めて認識。→ review
8.都会のトム&ソーヤ 人気ジュブナイル小説の映画化。人気少年俳優の城桧吏君を主演に据えましたが、盛り上りに欠けるストーリーが残念。私自身は好きな作品ですけれど。→ review

2021年青輝賞・最優秀少年俳優賞
土師野 隆之介(はしの りゅうのすけ) 『ロボット修理人のAi(愛)』の監督さんと2年にわたる交流を経て完成。16歳と年齢高めですが、少年の輝きが全く薄れていませんでした。

2021年青輝賞・優秀少年俳優賞
竹澤 煌(たけざわ きら) 『宿題』の主役。独特な目の表情が印象に残ります。
陣 慶昭(じん よしはる) 『消しかすの花』の主演。いじめを克服する少年を好演。次の作品が楽しみ。
川口 和空(かわぐち わく) 『機械仕掛けの君』の主演。TVで大活躍の人気子役。本作は初の「主演」作品か。
潤浩(ゆんほ) 『機械仕掛けの君』の主演。やはりTVや映画で大活躍。達者な演技でした。
野上 天翔(のがみ たかと) 『僕だけが知っている』の主演。『なつやすみの巨匠』の少年が眩しく成長。
齋藤 絢永(さいとう けんと) 『そそがれ』の主演。女性画家に絵を教えて貰う少年を好演。
寺田 心(てらだ こころ) 『妖怪大戦争 ガーディアンズ』主演。演技力は文句なし。でも本作はミスマッチ。
城 桧吏(じょう かいり) 『都会のトム&ソーヤ』主演。『約束のネバーランド』でも大活躍。

その他、主役級の作品には恵まれませんでしたが、甘詩羽、郡司翔、柴崎楓雅、外川燎、阿久津慶人、佐藤大志、降谷凪、池田優斗など多くの少年俳優も印象に残りました。
(今回から年齢表記をやめて、氏名のかな表記を追加しています。)




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